back numberの新章スタートを告げるシングル『瞬き』――清水依与吏、 約1年ぶりのニューシングルで見えたもの、そして現在地を明かす

back numberの新章スタートを告げるシングル『瞬き』――清水依与吏、 約1年ぶりのニューシングルで見えたもの、そして現在地を明かす
back numberの新章スタートを告げるシングル『瞬き』――清水依与吏、 約1年ぶりのニューシングルで見えたもの、そして現在地を明かす

『シャンデリア』の時期はちょっと浮き足立ってて。自分の中で自信とか謙虚とかいろんなこと、『アンコール』のツアーの時もいろいろ考えたんですよ。「清水依与吏ってなんだ?」「こういう清水依与吏がいいんじゃないか」とか。結果、一番最初の清水依与吏にそのまま戻った感じがあって。ある意味自信過剰で、自分が何ものでもないって知ってるんだけど、でも正直負けるとは思ってない。そういう不思議な自信と、もちろん世間知らずなところもある清水依与吏に戻ってきた感じがあるんですね


正直歌詞として書いていった感覚はないんですよ。今まで「そう、これがいい歌詞なんだ」って思ってやってきたものとは、得意分野とは全然違う真逆のことなんで、難しかったっていう意味で言うと、“クリスマスソング”より難しかったかもしれない。あれも相当苦戦したんですけど、これはほんっとに何もないところに歩みを進めるみたいなものだったから、こういう感覚は久々っすね。右も左もわかんない、「どうやって書くんだっけ? 歌詞って」みたいな、一から歌詞を勉強した感じでした(笑)


歌わなくていい、むしろ歌うことがかっこ悪いとか、歌っちゃダメだろ俺たちがって思ってた内容になったので、1年前だったら絶対歌ってないことが目白押しだなって、今となっては思います。“ハッピーエンド”の時は新機軸とか少し意識してたけど、今考えるとここですね。絶対ここだなあと思う


俺だったらこうするのにとかそういうことじゃなくて。これ歌ったからって、じゃあ自分が全部そうできてるかって言ったらそうじゃないし、本当に背伸びするしへりくだるし、もうしっちゃかめっちゃかですよっていう中でこれを歌うというジレンマがだんだん気持ち良くなってきて(笑)。……恥ずかしい限りですねえ。言い切るっていうことを今までやってこなかったから


(さいたまスーパーアリーナ公演は)今まで自分がやってきた二十何本のお客さんと同じかそれ以上に満足してもらえるライヴをあの体調でする、それってもう命懸けるしかないっていう。ほんっとに命懸けて、途中でバーッて声掠れて「あっ、もう出ない」って思った時に、普通だったら「あっ、ヤバい!」ってなるのに、あの日は「まあ、無傷で帰れるとは思ってねえよ」みたいな感じになったんで


続きは2017年11月30日(木)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』1月号で!
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