ザ・エックス・エックス @ 豊洲PIT

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ザ・エックス・エックス @ 豊洲PIT
ザ・エックス・エックスの来日公演。素晴らしかった。3年前のフジロックも圧巻だったが、なにかもっと、完全に完璧なものに出くわしたという実感がぼくを圧倒した。もうほとんど奇跡みたいな音楽体験だった。

過去2枚のアルバム、ジェイミー・XXのソロ、そして来年1月リリースの新作『アイ・シー・ユー』から万遍なく選曲された1時間半。最高にクールでグルーヴィで、しかもソフィスティケイトされたミニマル・ポップだった。照明や音響や演出も含めた世界観の見せ方も徹底してスタイリッシュでモダナイズされている。鳴りと響きと空間を意識した音響構築の見事さ、オリヴァーとロミーのツイン・ヴォーカルのエモーショナルな官能性、ジェイミー・XXのビートメイクの多彩さ、一呼吸おいて楽曲を繋げるタイミングの良さ、冷たくヤバいものが全身を駆け巡っているような倒錯した陶酔感、ピンと張り詰めた緊張感、最小限の音だけを巧みにミクスチャーしてすべてを構成するストイックなミニマリズムのセンスの良さ、たった1音を抜き去っただけで世界が瓦解してしまうようなデリケートなバランスの上でダンスするようなスリル。どれもが最高だった。

それまでの静謐でミニマルな歌ものの流れから、終盤の“Shelter”~“Gosh”のマッシュアップ~“Loud Places”と続くジェイミー・XX・ソロ・メドレーでのフロア・コンシャスな流れは意表を突かれたが、これが最高に気持ちいい。ロミーとオリヴァーのチーク・ダンスが微笑ましく、その夢のような多幸感に頭がクラクラしてくる。そこで本編が終わり、ロミーとオリヴァーが一旦ステージから下がるも、間を置かずジェイミーがビートで繋ぎ、新曲“On Hold”になだれ込むあたりがこの日のハイライトだった。そこから、“Intro”、“Angels”と展開するクライマックスは完璧すぎて唖然。“On Hold”はレコードをはるかに上回るスケールの感動的なアンセムになっていたし、“Angels”での大合唱も素晴らしかった。

ザ・エックス・エックスのライブ・パフォーマンスのレベルの高さ、ショウの完成度は驚異的で、正直言ってザ・エックス・エックスの良さはレコードでは半分も伝わらないと痛感した。

ロミーが「See You Soon」と言っていたので、たぶん来年はまた来るね、これは。ていうか絶対来い!(小野島大)

〈SETLIST〉
01. Lips
02. Crystalised
03. VCR
04. I Dare You
05. Sunset
06. Stranger In A Room
07. Brave for You
08. Basic Space
09. Performance
10. Stars
11. Infinity
12. Islands
13. Fiction
14. Shelter / Gosh
15. Loud Places

En1. On Hold
En2. Intro
En3. Angels
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