ヤバイTシャツ屋さん/Zepp Tokyo

ヤバイTシャツ屋さん/Zepp Tokyo - All photo by オイケカオリAll photo by オイケカオリ

●セットリスト
1. かわE
2. Tank-top of the world
3. KOKYAKU満足度1位
4. Universal Serial Bus
5. ネコ飼いたい
6. DANCE ON TANSU
7. リセットマラソン
8. sweet memories
9. ざつにどうぶつしょうかい
10. 無線LANばり便利
11. 眠いオブザイヤー受賞
12. ウェイウェイ大学生
13. どすえ 〜おこしやす京都〜
14. ベストジーニスト賞
15. 案外わるないNHK
16. メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
17. 反吐でる
18. とりあえず噛む
19. 癒着☆NIGHT
20. ヤバみ
21. 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
22. ハッピーウェディング前ソング
(アンコール)
EN1. きっとパルケエスパーニャ
EN2. スーモマーチ
EN3. Tank-top Festival 2019
EN4. あつまれ!パーティーピーポー


ヤバイTシャツ屋さん/Zepp Tokyo
終始ボケ倒すおもしろさと、老若男女に愛されるキャッチーさと、全部さらけ出す勇気……いろんな魅力を持つヤバイTシャツ屋さんだけれど、この『スペインのひみつ』レコ発ワンマンツアー初日にあったのは、誰よりピュアで、アツく、真面目なロックバンドとしての姿だった。本編22曲。「天下一品」のラーメンくらい濃厚なライブは、「ワンマンツアー初日、やらせていただきますー!」(こやまたくや/G・Vo)の咆哮を合図に、“かわE”でスタート。フロアは初っ端からクラウドサーフにモッシュピット、サークルが発生するすんごい盛り上がり。“Tank-top of the world”、“KOKYAKU満足度1位”と、しばたありぼぼ(B・Vo)の指先が巻き起こすウネリ、もりもりもと(Dr・Cho)が発するパワフルなエナジーが狂騒の嵐を呼んでいく。“Universal Serial Bus”、“ネコ飼いたい”のバカでかい合いの手もすさまじかった。

ヤバイTシャツ屋さん/Zepp Tokyo

「どうですかしばたさん、初日ですけど?」(こやま)、「まったく思い入れがない」(しばた)、「よー言うなそんなこと。じゃあ何がある?」(こやま)、「高揚感」(しばた)、「初日やからな。俺も思い入れはない。もりもとはある?」(こやま)、「あるよ」(もりもと)、「あんのかい! まあ、これ冗談ですからね」(こやま)、「やめてくださいよ、マジレスすんの」(しばた)、「思い入れ、めちゃめちゃありまーすイエーイ」(こやま)、「イエーイ!」(会場)、「初日のクソMCでした」(こやま)

続いてもりもとの「おもんない」曲紹介から“DANCE ON TANSU”へ。しばたのスラップ、グルーヴ感が増し増しで超踊れる。ドロップDのヘビーな“リセットマラソン”を経て、ブライアン・メイばりのギターが煌めく“sweet memories”。さらに“ざつにどうぶつしょうかい”、“無線LANばり便利”とノンストップ。「飛ばし過ぎちゃう(笑)」(こやま)という本音から、『爆笑レッドカーペット』、『エンタの神様』、オードリーなどのMCを挟み、再びプレイへ。しっとり“眠いオブザイヤー受賞”を聴かせると、“ウェイウェイ大学生”、“どすえ 〜おこしやす京都〜”をドロップ。前半が高速すぎてこの2曲がミドルテンポに感じる不思議。加えて“ベストジーニスト賞”、さらに“案外わるないNHK”。バックの壁に番組ロゴを映す演出が効果的だった。『NHK紅白歌合戦』の出場を精一杯懇願したところで、“メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲”のジャンプ一閃。Zepp Tokyoを揺らしてみせる。

ヤバイTシャツ屋さん/Zepp Tokyo

次に投下されたのは“反吐でる”。ワンマンならではのレアナンバーに観客は狂喜乱舞。「ラストスパートいきますよー!」(こやま)と叫んだあと、“とりあえず噛む”へ。この曲のウォーキングベースを始め、しばたの特異なメロディ感覚には本当に舌を巻く。ここで満を持して、今回のシングルのリード曲“癒着☆NIGHT”。「めっちゃええ曲できた!」(こやま)の言葉どおり、今日イチの沸きっぷり。新曲でお客さんを楽しませる姿はバンドとしてカッコよかった。そこから“ヤバみ”でダメ押しだ。

「すごい、すごいエネルギーを感じてます!」とこやま。「音楽にはすごい力があると思ってて、その曲を聴くと、そのときの匂いとか感触を思い出すことがあります。そうやって、みんなの生活に寄り添えるような、楽しい記憶を思い出させるような曲を、これからも作っていきたいと思います」と、突然の宣誓。でも全員がグッときていた。そう、この瞬間で終わりじゃないんだ。そして“鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック”へ。転がし(フロアモニター)に足を乗せ、頭を振りまくるしばたの姿に胸がアツくなる。本編ラストは“ハッピーウェディング前ソング”。「ライブ楽しいー!!」(こやま)の言葉がすべてを物語っていた。アンコールでは、史上最大規模の野外ワンマンライブ・志摩スペイン村 パルケエスパーニャ公演を発表。4曲をブチかまし、さらなる飛躍を誓い、疾風怒濤の幕を下ろしたのだった。「明日からまた一緒にがんばっていきましょう!」とこやまは言った。(秋摩竜太郎)

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