monobright @ 恵比寿リキッドルーム

monobright @ 恵比寿リキッドルーム - monobrightmonobright
地元札幌のファイナルを残してのセミファイナル、立錐の余地もないとはまさにこのこと、ってほどに超満員のリキッドルーム。1時間40分くらいの短いセットだったが……そうでもないか、デビュー2年の新人としてはこれくらいが順当か。とにかく、決して長くはない、バーンとやってバーンと終わる感じのライブだったけど、大満足だった、その分濃くて。

4つ打ちで、ギター中心で、メロディがポップ。つまり、よく言われているように、今の時代において王道でまっとうでオーソドックスなギター・ロックを、正面からやろうとしているだけなのに、そのキャラの濃さや思想の歪さによってその王道が捻じ曲がってあらぬ方向につっ走ってっちゃうみたいな、誰も予測不可能みたいな、もう笑うしかないみたいな、そんなmonobrightの真骨頂というか、初期の集大成みたいなステージだった。 隙あらば複雑怪奇に絡み合おうとする2本のギター。「ドン」とか「ズン」ってよりも「ガッ!」って書き表したくなるゴツゴツしたリズム。相変わらずしゃべるたびに支離滅裂になる桃野のMCと、「でかさ」「高さ」「ごっつさ」ですべてをなぎ倒していくような歌。どれもまあ、とにかく過剰。もう何度も観ているのに、この過剰さにこっちが全然飽きずに、「あっはっは、すげー」とか言いながら最後まで釘付けになってしまうところも、考えたらすごい。

「ああ、またこのパターンか」とか「そう、この感じ今の流行りだもんなあ」みたいなバンドばかり、普段観たり聴いたりしていると、必死に普通で王道なことをやろうとしているのに、人間性の過剰さやヤバさがどうしようもなくにじんでしまう、そして他を圧倒的に引き離してしまう(「浮いてしまう」とも言えるが)monobrightのようなバンドは、ほんとに大事だと思う。2月の東京ワンマンはクアトロ、今回はリキッドルーム、いずれも超満員というステップアップは、他のバンドだったら「順調じゃん」と思うけど、このバンドに限っては「遅い」と言いたくなる。まだの方、ちゃんと注目しましょう。(兵庫慎司)
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