アダム・ランバート、クイーンのヴォーカルという責任を引き受ける自信がついたと語る

アダム・ランバート、クイーンのヴォーカルという責任を引き受ける自信がついたと語る

7月1日にソロ新作『オリジナル・ハイ』をリリースしているアダム・ランバートだが、クイーンのヴォーカルという重責に初めて折り合いがついた時のことを振り返っている。

アダムは9月から再びクイーン+アダム・ランバートとして南アメリカ・ツアーに乗り出す予定になっている。もともとアダムはアメリカのオーディション番組『アメリカン・アイドル』出演をきっかけにブライアン・メイの目に留まり、ブライアンがアダムをクイーンのヴォーカルとして確保するべく動き出し、2011年にはMTVヨーロッパ賞の授賞式パフォーマンスでそれが初めて実現。その後、12年に行われた東欧とロンドンでのクイーンの公演ではフルセットでヴォーカルを務めることになった。

さらに14年からは本格的な世界ツアーに乗り出し、昨年のサマーソニックへの出演も果たすことになったが、どうしてもフレディ・マーキュリーの影がつきまとう大役とどう折り合いをつけているのかを次のようにCBSラジオのサイト、レディオ・コムに語っている。

「やっぱり面白いのは人によくこう言われることで、つまり『ああ、きみってクイーンの新しいヴォーカルだよね』って言われるんだよ。で、本質的には確かにその通りのことなんだよ。でも、ずっと約束されている立場ではないし、ぼくはそういうもんじゃないと思ってるんだ。クレジットにしてもクイーン+アダム・ランバートとなっているわけで、それはこれがコラボレーションなんだとぼくは感じてるからで、ライヴ・コラボレーションのようにぼくは思ってるんだ。もともとは3か月間だけやるという話で始まったもので、それが5か月間になって、その間、お互いにものすごくライヴを楽しめることになったんだよ。それをお客さんたちもみんな貪ってくれたわけで、それが最高だったよ。ライヴもどれも売り切って、それも最高だった。それでも、やっぱりこれはコラボレーションでもあるんだ」

「一番最初のツアーでは東欧に行ってロンドンでも3公演やって、どれもうまくいったし、ぼくたちもしっかりやれたと思うんだけど、でも、まだぼくの方がしっかり馴染んでなかったんだよ。やっぱり、ぼくの方が頭のどこかで、このとんでもないバンドのリード・ヴォーカルをやってるってことに萎縮してたところがあってね。でも、2回目となった今度の世界ツアーではなにかが変わったんだよ。それがなにがどういうふうに変わったのかは自分でもよくわからないんだけど、でも、なにかが変わって、ぼくの気分も……もっと現時点での責任を引き受けていきたいというものになって、いまだかつてなく、自分にはやれるんだって思うようになれたんだよ。だから、やっぱり……自信があるのとないのとでは大違いだよね」

その一方でブライアンはクイーンとしての新作をアダムと制作する予定はまだないと次のように音楽サイトのギグワイズに語っている。

「それは今はやる予定はないよ。とりあえず、今はってことだけど。いつかそういうこともあるかもしれないよ。でも、今現時点では、興味深く様子を見てる感じで、アダムのソロ・キャリアの成り行きを見届けているんだけど、すごくうまくいってるようだよね。つまり、アダムは本当にすごい、すごいアーティストで、それはもう間違いないから、これからの成長を見届けていくのはすごく楽しみなんだ。それにね、四六時中ぼくたちとずっと一緒にいたいわけじゃないっていうのも、ぼくたちもよくわかってるから。だから、アダムのことを抱え込んじゃって、ほかに好きなようにやらせないなんて、そんなことをしたらそれは本当に間違ってるから。アダム自身のキャリアが今出来上がりつつあるというのがとても重要なことなんだよ。そうしながらも、9月にはブラジルのロック・イン・リオとアルゼンチンとヴェネズエラで公演を予定しているのをとても楽しみにしているんだよ」

なお、ブライアンは2月にヨーロッパ・ツアーがいったん終了した時点で、アダムほどクイーンのカタログをなんの苦もなしにすべて歌える人物にはこれまで会ったことがないとも語っている。
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