ガービッジのシャーリー・マンソン、自身の成長とバンドの紆余曲折を語る

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  • ガービッジのシャーリー・マンソン、自身の成長とバンドの紆余曲折を語る - ガービッジ『ストレンジ・リトル・バーズ』発売中

    ガービッジ『ストレンジ・リトル・バーズ』発売中

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4年ぶりの新作『ストレンジ・リトル・バーズ』が先月10日に発売になったばかりのガービッジのシャーリー・マンソンがNational Public Radio(NPR)のインタビューに応じ、一人の女性としての成長とバンドの紆余曲折を語った。

シャーリーによると、彼女は2005年前後に、何かがうまくいってないと感じたそうで、ガービッジの音楽が流行遅れで、メンバーはレコード・レーベルからポップ・ソングばかりを流すラジオに向けた音楽に変えるよう圧力をかけられていたという。

「私たちはそれをやりたくなかったから、ちょっと休憩をとったのよ。それで、幸運にも自分たちバンドの声を本当に取り戻して、多くの契約上の義務を失ったの。で、その後に新しい自分たちのレコード・レーベルを立ち上げるという素晴らしいポジションに立っていたのに気づいた。正しいと感じたのよね。何か言うことがあったんで、一緒になる必要があったみたいな」

その結果、『ストレンジ・リトル・バーズ』はガービッジのメンバー全員で2012年に創立したStunvolumeから発売された。

―ガービッジと彼女自身について

「ガービッジはすべての人から好かれるようなバンドじゃないでしょ。私たちは必ずしも流行の先端をいくような音楽を作らないし。でも、中心から離れたような、流行の音楽を必ずしも聴かない多くの人たちの心に共鳴すると思うの」と付け加えた。

「始めたばかりのころは自分のことをアーティストだと思ってなかった。自分のことをラッキーな休憩をもらえたラッキーな女の子くらいにしか思ってなかった。私が自分のことを『私はミュージシャンなんだ。私がハッピーになるには音楽を作る必要があるんだ』と思うまで10年かそこらかかった。でも自分がクリエイティブなアーティストだと実感してからは、音楽を作っていくうえでのアプローチの仕方が変わった。他に適当な言葉が見つからないけど、私自身の目的が変わったのよね」

―若かったころは、自信の問題に苦しんでいましたね。多くのことを長い期間やることで得てきた教訓や時間がその問題を癒してくれたんですか?

「もちろんまだ自信喪失するときもあるのよ。インテリジェントな人は『私は正しいのかしら、間違っているのかしら? わたし、これ上手なのかしら、下手なのかしら? 良い妻なのか、良い友達なのかしら』と思うことがあるはずよ。一生を通じてずっといつも自分に疑問を投げかけると思う。自分のバランスをチェックすべきよ。だから少し自信喪失するのは健康的なのよ(笑)。

でも、たしかに若いとき、私は破壊的だった。いつもいつも他人と自分を比べていた。他の女性は私よりももっと才能があって、もっと美人で、もっと痩せてて……いつも何万人の人と比べて自分を測っていて劣っていると思っていた。でも年齢を重ねながら仕事をしていくにつれて、『ってかわたし、すごくうまくやってるじゃない』と思うようになった。自信を育てるようなスキルがあって、それを長いことやっていれば……すぐに本当にうまくなる場合を除いてね。いつも若い人たちに、『何かやりなさい。有名になるとか成功するとか心配しないでとにかくやってみなさい、しばらくすれば、世界を吹き飛ばすような予想もしていなかったことが起きるわ』って言っているのよ」

―今、若いアーティストとしてスタートすることを想像したことはありますか? 今の時代に自分がフィットすると思います?

「いつもそのことを考えるの。女性アーティストとしてだけじゃなくて、若い女性として今を生きるのって本当に複雑だと思うから、今の時代に生きていなくて良かったと思ってる。今の若い女性たちって、変で困惑するようなメッセージを本当にたくさん受け取っている。だから、若い女性として現代を生きていたら、うろたえるような私ができちゃったと思う」

― 一切何も気にしなくていいような人生の一角にいるのは少しは安心しますか?(二人とも笑う)

「私、いろいろ気にするわよ。人生の中で一番いろいろ気にかけていると思う。よくわからないけれど、たぶん私の妹のせいかも。私は子供はいないけど、妹は今6歳になる娘がいるの。だから、私は今女性の権利については狂ったメスのトラみたいになったの(笑)。女性は同じ立場の男性と同じくらい機会を与えられるべきよ。女性がそうなるまで、私は休める気がしないし、おなかにウイルスがいるみたいな気になる。私はできるだけ多くの女性たちを助けたいし、母親のような保護者になりたいの。彼女たちに年齢を重ねていくにつれて最終的にダメージとならないような、女性の力を持って欲しいの」

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