その第1弾として、石野卓球、ウド鈴木(キャイ~ン)、大杉漣、大根仁、草野マサムネ(スピッツ)、信藤三雄、鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)、丹修一の8名のコメントが公開された。
【石野卓球(DJ / Producer) コメント】
これ観たかったやつだ!90年代半ばに今は亡き信濃町SONYスタジオのカフェ"VEGA"でタバコをくゆらし無言で佇むエレカシのみなさんを見かけて「怖い!」と思ったのを思い出しました。好きです!
【ウド鈴木(キャイ~ン) コメント】
エレファントカシマシという、ミヤジ、石君、成ちゃん、トミの4人のバンドの生命体に、おこがましくも、自分を重ね合わせ、また、4人を愛おしく思う母性の芽生えを再確認すると共に、このかけがえのない昂揚感を与えて下さるエレカシの4人に、心から御礼申し上げます! これからもエビバデ! エレファントカシマシと共に!
最後にエレカシの渋公ライヴ映像を見ての短歌を一つ
渋公の
エレカシライヴ
狂喜乱舞
固唾をのんで
見守る自分
【大杉漣(俳優) コメント】
29年前の世界は褪せないまま
醒めた衝動が
心に刺さるのだ
表現のファイティングマン!!
エレカシ ここにあり
【大根仁(映像ディレクター) コメント】
エレカシ渋公客電ライブ。この日、この場所にオレはいた。一階右寄り後方の席から観たステージの記憶は、さすがに曖昧だけど、あの凍てつくような緊張感と宮本の歌唱とバンドの演奏は、今もまだ脳味噌の片隅から離れない。立つことも拍手をすることも許されないオレたちだったが、心の中は煮えたぎっていた。これ以上ないセッティングで映像として記録した故・坂西伊作監督の仕事と共に、このライブを伝説として語り継ぎたい。
【草野マサムネ(スピッツ) コメント】
皆さん若い!ナイフみたいなムキ出しの攻撃性に心揺さぶられた!でも21世紀 の今の感覚で観ると意外とスタイリッシュなカッコよさも感じます。やはり日本 を代表するロックバンドだと再認識。そして宮本さんのシャウトは無敵だ!観終 わった後、不思議なくらい元気出ました。
【信藤三雄(art director) コメント】
宮本浩次の歌は絶品である。荒々しく乱暴そうに歌ってるように見える。しかしBob Dylanが「Nashville Skyline」の中で突然美声で歌い出した様に、、、宮本浩次は綺麗に歌えるくせにである。そう言った意味でもある種の演劇的なものを感じないわけにはいかない。宮本浩次は二重三重に深いのです。エレカシは最初から最高だったのです。
【鈴木圭介(フラワーカンパニーズ) コメント】
何もない!照明も舞台幕もスポットライトもモニターも立って踊るお客さんの姿も。あるのは、バンドのみずみずしい演奏と宮本さんのふてぶてしい目付き、そして繊細さゆえの絶叫。この日のライブは現場で見れなかったけど、少しあとのライブは、名古屋で何回も見に行ったのでこの独特なムードはよくわかる。だからこの映像を見るとついニヤニヤしてしまう。宮本さんは最初からゴジラだったんだ。しびれます!
【丹修一(映像作家) コメント】
“巨大な意思”のような塊が襲いかかってくる感覚だ。そしてそれが刺さる。事実29年前のソースなんだが間違いなく“今”をも感じさせられる彼らがいる。よく耳にする“ライブで成長する曲”も世にはあると思うが、彼らの曲はブレず緩まず、時間も場所も飛び越え存在し続けているんだと実感した。リアリティとはこういうモノなのかも知れない。またこうあり続けて欲しいと心から願う。そしてこの類稀な作品を指揮された坂西伊作氏に心から敬意を表します。
なお、特設サイトには1988年9月10日に渋谷公会堂の会場にいたふたりのジャーナリストによる証言原稿も特別掲載されている。著名人からのコメント第2弾は8月4日(金)公開予定とのこと。