女性アーティストが次々と性的虐待やレイプ被害を告白。一連の問題の経緯を追う

ハーヴェイ・ワインスタインが過去行っていたセクシャルハラスメントが暴露されたことをきっかけに、次々とセクハラや性的虐待、レイプの被害にあった女性アーティストが声をあげている。
この一連の問題について、rockinon.comに掲載した記事をまとめた。

一連の告白のきっかけは「The New York Times」と「The New Yorker」が10月10日、立て続けに掲載した記事だった。

この中でアンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウ、アーシア・アルジェントなどがセクハラ被害を告白、カーラ・デルヴィーニュやレア・セドゥらも続いて被害を受けたことを明らかにした。

ビョークも!コートニーも!アンジーも次々にセクハラ告白。ワインスタインのセクハラ暴露でハリウッド激震。タランティーノもコメント
先週「The New York Times」と「The New Yorker」誌が立て続けに、ハリウッド一の権力者のひとりであり、クエンティン・タランティーノ映画はすべて制作、オスカー作品には欠かせないハーヴェイ・ワインスタインのセクハラを暴露し、ハーヴェイが自らの会社ワインスタイン社をク…
ビョークも!コートニーも!アンジーも次々にセクハラ告白。ワインスタインのセクハラ暴露でハリウッド激震。タランティーノもコメント

この流れを受け、「女性達が次々に告白するのに影響された」としてビョークが『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督、ラース・フォン・トリアーから受けたセクハラ被害を公にした。
しかしフォン・トリアーが否定する声明を発表、さらにビョークが反撃の声明を出すという事態に発展している。

ビョークのセクハラ告発をフォン・トリアーが否定。ビョークが大反撃。#metoo 運動を支援。
ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが「The New York Times」と「The New Yorker」によって暴露されたため、現在世界的にものすごい勢いで広まっているセクハラ告発の波。 ビョークが、その波を支援するために、自らのセクハラ体験を告発したことは昨日のブログに書い…
ビョークのセクハラ告発をフォン・トリアーが否定。ビョークが大反撃。#metoo 運動を支援。

デビュー作から現在に至るまで、クエンティン・タランティーノ監督の全9作は制作をハーヴェイ・ワインスタインが務めていた。
そんなタランティーノはセクハラを知りつつ「何もしなかった自分に責任を感じる」と「The New York Times」に語り、同記事が10月19日に公開された。

また、ルピタ・ニョンゴもハーヴェイから受けたセクハラを告発。

タランティーノが、ワインスタインのセクハラは「知っていた。何もしなかった自分に責任を感じる」と語る。
ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが暴露され、世界中に衝撃が走っているが、中でもクエンティン・タランティーノは動揺が隠し切れなかっただろう。自身の監督デビュー作である『レザボア・ドッグス』(1992年)から、最新作の『ヘイトフル・エイト』(2015年)まで、全9作品の制作を務めているのが…
タランティーノが、ワインスタインのセクハラは「知っていた。何もしなかった自分に責任を感じる」と語る。

更に10月24日、マリリン・マンソンの長年のバンドメイトであったトゥイギー・ラミレズがレイプを告発され、バンドを解雇。

クリスタル・キャッスルズのアリス・グラスも、元バンドメイトの イーサン・キャスに受けた悲惨な虐待を公表した。しかしイーサンは弁護士を通じこれを否定している。

マリリン・マンソンがレイプ告発されたトゥイギーをバンドから解雇。元クリスタル・キャッスルズのアリスも辞めた理由はイーサンにセックスを強要されたからと告発。
ワインスタインのセクハラが暴露されて、音楽業界でも次々に女性が過去のレイプ、性的虐待について告発している。 まずは、マリリン・マンソンの長年のバンドメンバーであったトゥイギー・ラミレズが、レイプを告発されバンドを解雇された。マリリン・マンソンが「悲しい日だ」と、インスタグラムとツイー…
マリリン・マンソンがレイプ告発されたトゥイギーをバンドから解雇。元クリスタル・キャッスルズのアリスも辞めた理由はイーサンにセックスを強要されたからと告発。 - Photo by Akemi Nakamura

今なお被害を受けた女性の悲痛な告発は後を経たず、余波は音楽業界に留まらずあらゆる業種に広がっている。
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