以前にドナルド・トランプ米大統領に対し、政治集会で無断で楽曲を使用しないよう要請していたニール・ヤングだが、その声を無視したトランプ陣営に再び怒りを露わにしていることがわかった。

「NME」によると、2015年に政治集会で“Rockin' in the Free World”を無断使用されたニールがトランプ陣営に抗議したところ、陣営からは「ヤング氏の意思を尊重して彼の曲は使用しません。それが正しいことだからです」と返答があったとのことだ。


ところが、最近行われたトランプ陣営の米中間選挙のイベントで同楽曲が再び使用されたことに対し、ニールは自身のウェブサイトに次のような声明を発表した。

ドナルド・トランプは氏が姿を見せる集会で“Rockin' in the Free World”を使用するにあたって、私の許可を得ていない。

法的にトランプは曲を使う権利はあるが、私の意に反している。氏が大統領への出馬を表明した際の会見で同曲が使用された後、私は自分の立場を明確にした。曲を無断で使用しないよう公開文書でも要請している

しかしトランプは、大統領に“嘘をつき続けたり名指しでいじめたり、憎しみに満ちた危険で大袈裟な中傷はやめろ”と懇願する国民の声を無視すると決めたのと同様に、私の要請も聞き入れないことを選択したのだ。この男は、私が知っている愛すべき米国人の人柄を象徴してなどいない。

これまでにもエアロスミスのスティーヴン・タイラーや、ファレル・ウィリアムス、リアーナらが、トランプ大統領に無断で楽曲を使用しないよう抗議の声を挙げているとのこと。

先月には、プリンスの楽曲を管理するプリンス財団がトランプ大統領に楽曲を政治集会で使用しないよう要請していた。