ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグが「The Guardian」のインタビューに答え、いかにインディ・ロックが衰退しているかについて持論を述べ、さらにギターを弾くことがより楽しくなってきたと近況を語っている。
エズラは、ヒップスター達はかつてザ・ストロークスやアニマル・コレクティヴに興奮し、今ではラップ、オルタナティブR&B、deconstructed club music(Amnesia Scannerやソフィーらの作品があげられるクラブ・ミュージックのサブジャンル)に夢中だが、彼はその転換が起こった時期に活動休止していてよかったと言い、次のように話したという。
その当時音楽に関わっていた多くの人にとって、あれはストレスの多い時期だったし、実存的危機だったんだよ。でも数年経つと、雰囲気はそれほど大げさな実存的問いかけではなくなっていたんだ。というのも僕にとって答えは出てたんだよね。ロックは死んだか? 死んだ。ギター・バンドに今日的意味はあるか? いや特には。僕はその率直さがいいと思ったんだ。
あの業界は正直なんだ。それは「ファッション」と呼ばれるものだよ! 流行り廃りがあることは間違いないんだ。どうしてずっと同じことをやってる人よりも変わる人の方が賞賛されるかって? なぜならそれはそういうものだから。
どうして20年前のものを引っ張り出してきた人が賞賛されるか? なぜならそれはそういうものだからさ。
さらに続けて以下のように語っている。
神々はギター・ミュージックを気に入ってはいないようだけど、でもそれで僕にとって家でギターを弾くことがより一層楽しく面白いものになったんだよね。これ言うと気取ってる感じになるけど、(ローマの哲学者)カトーの「勝ち戦は神々を喜ばせるが、負け戦はカトーを喜ばせる」という名言があって、ずっと好きだったんだ。僕としては、分かるよ、カトー!っていうね。
なお、ヴァンパイア・ウィークエンドはグラストンベリー・フェスティバル最終日のメインステージであるピラミッド・ステージに出演。その際のライブ映像がアップされている。