昨年3月にアルバム『After Hours』をリリースして以来、ザ・ウィークエンドは、イベントやミュージック・ビデオなどで顔を殴られたような特殊メイクを施したり、顔中に包帯を巻いた姿で登場している。
『After Hours』の収録曲“Blinding Lights”と“Heartless”のミュージック・ビデオでは鼻が折れて顔中傷だらけで、“Too Late”を披露したアメリカン・ミュージック・アワードでは顔中に包帯を巻いていた。
「Variety」のインタビューを報じた「Consequence of Sound」によると、その理由についてザ・ウィークエンドが次のように語っていたという。
「顔中を覆った包帯はハリウッド・セレブのバカげたカルチャーと、人を喜ばせて認められたいという薄っぺらな理由で、自分を操ってる人たちを反映している。(ビデオの)物語が進化していて、(ザ・ウィークエンドが演じている)キャラクターのストーリーが展開するにつれ、彼の物語が危険で不条理なレベルへ達していくのを目にするんだ。僕にとって外見の魅力は重要ではないが、説得力がある物語は大切だということがわかるんじゃないかな。」
そして、ミュージック・ビデオで伝えようとしていたこの一連の物語は、整形したような変わり果てた顔を披露した“Save Your Tears”で幕を閉じた。
なお、ザ・ウィークエンドは、現地時間2月7日に開催される第55回スーパーボウルのハーフタイム・ショーで、出演料ゼロにもかかわらず、自腹で約7億3500万円のステージ制作費を投資すると報じられていた。
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