現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』8月号に宮本浩次が登場!ほんとに爆発。それってすごいよね。
プロフェッショナルに熱い火が灯ってる感じ
宮本浩次縦横無尽
リハ潜入インタビュー+ライブレポート
咲けども咲けどもなお咲き誇る、大輪の絶唱。バンド編成初ワンマン「宮本浩次縦横無尽」徹底レポート!
インタビュー=山崎洋一郎 ライブレポート=高橋智樹 撮影=岡田貴之
5月29日、東京都内某リハーサルスタジオ。その日ここでは宮本浩次バースデーライブ「宮本浩次縦横無尽」に向けてのリハーサルが行われ、僕は取材でその現場に立ち会うことになった。何日かあるリハーサルの中ではまだ前半で、曲順や段取りは一応決まっているが、変更したり改良したりしている段階。でもスタジオの雰囲気はとても和やかで柔らかく、Tシャツ姿の宮本を始め、メンバーみんなラフな格好で、ある意味リラックスしている。でもそこには真剣にいいものを作ろうとする志のようなものが充満していて、リラックスとは言っても重さや強さを秘めた、大人のリラックス感だ。
メンバーに向かって左からギター・名越由貴夫、ドラム・玉田豊夢、ベース・キタダ マキ、キーボード・小林武史が横並びに楽器を構え、その前の中央で宮本が壁に向かってマイクを握って歌う。構成やアレンジを決めるために何曲かを個別にみんなで練習しながら、時が過ぎていく。みんな言葉少なで、丁寧なやり取りで、すぐに意見が一致するか、小林さんが「じゃあそれでやってみようか?」みたいにリードしながらとてもスムーズに進んでいく。
とても順調に進んだから、全曲通してやってみよう、ということになった。予定にはなかったらしい。それだけ大きな問題なく順調なことが嬉しいし、通しを見れるなんて、ほんとに幸運だ。
リハーサルにしてリハーサルにあらず。そう言ってしまいたくなるぐらい、凄まじい気迫の5人の演奏と歌が、広いリハーサルスタジオの中をまさに縦横無尽に駆け巡り、舞い上がり、包み込む、そんな2時間の通しリハだった。
2週間後の本番「宮本浩次縦横無尽」で、そのすべてはさらに何倍にも広がり色鮮やかになって披露された。だからここには記さない。リハーサル直後、そして本番2週間前の宮本浩次と話したショートインタビューを、まずは掲載します。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年8月号より抜粋)