昨年11月にベスト・アルバム『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン・ベスト』と、ライブ・アルバム『永遠の詩(狂熱のライヴ)〜最強盤』をリリース、そして12月には一夜限りの再結成ライヴをロンドンで行ったレッド・ツェッペリン。
その世界のミュージック・シーンの頂点に君臨する最強のロック・バンドのギタリスト、ジミー・ペイジが緊急来日!1月28日、都内某所で記者会見が行われた(写真/pic by Yuki Kuroyanagi)。
今回は、12月3日付オリコン・アルバム・チャートで2作品同時TOP10入りを記録したベスト・アルバム『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン・ベスト』とライヴ・アルバム『永遠の詩(狂熱のライヴ)〜最強盤』のプロモーションのための来日となった。
今回の来日は3年10ヶ月ぶり、通算10回目の来日。昨年12月10日の再結成ライヴ後、全世界初の記者会見となるため、世界的に注目された記者会見となった。
去年の活動に関してジミー・ペイジは、「去年1年はたくさんの活動がありました。作品を出すことで、自分たちの当時のマディソンスクエアガーデンのショーがどのようなものだったか、を見て、聞いていただけた。去年の12月にはO2アリーナでのショーもあったし、かなり活動の盛んな1年でした。」と話した。
昨年12月に行われた再結成ライブの思い出やエピソードは?という質問に対しては、「3人(ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ)でビジネスミーティングでいろいろな話をしているときにはじめは、ロンドンのアルバートホールでレッドツェッペリンとして参加してほしいとマネージャーよりオファーの話を聞いた。そのとき、リハーサルの時間をたくさんとれるなら、快くやらせてほしいと返事をした。1980年にバンドは解散したのだが、当時生まれていなかった人にも、どういうバンドか、どういう意味をもったバンドかをわかってもらうのに、この再結成ライブはとてもいい機会でした。リハーサルを(ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムを含め)4人で集まって行ったのだが、はじめたときはどういうものができるかわからなかったが、成功させたいという思いをもってやっていた。主催者側からは50分という時間を提示されたが、やるならもっと 長い時間をやらせていただきたいといってお願いした。アルバートホールでという話でリハーサルをすすめていたが、ロンドンのO2アリーナになるという情報を新聞から知って、すごくプレッシャーを感じた。でもリハーサルを何度も繰り返して、自分たちも自信がついた。」と語った。
「リハーサルも順調にいって、とてもうまくいき、リハーサルも楽しかったのですが、うまくいくことにかぎって何かがおこるもので、指を3箇所骨折してしまい、2週間延期になってしまった。
でも実際のショーはほんとに楽しいものだった。」と骨折についても明らかにした。
「これだけの長い空白の時間があったが、本当にいいライブができたと改めて思った。」と再結成ライブを感慨深げに話していた。
質疑応答
Qベストアルバムをだしたりして、ZEPに久しぶりに向き合って、何か新しい発見があれば教えてほしい。
A以前と同じように、素晴らしいバンドだったと思うことができた。新しい発見があるわけではないけれど、いいバンドだったんだなと改めて思えた。
「レッド・ツェッペリンとして来日公演はありますか?」という質問に対しては、「レッド・ツェッペリンとしてのツアーですが、今回の再結成ライブでも、ワールドツアーと同じくらい、リハなどにとてもたくさんの労力と時間をかけました。ただ、9月まで別のプロジェクトを抱えているメンバーがいるので、レッド・ツェッペリンとしてツアーあるかどうかは、今はいえません。」と答えた。
また、「いまも新しいファンの気持ちをZEPがつかめる原因は?」という質問に対しては、「時代に関係なく、自分たちは、ずっとやりたい音楽をやっていた。自分たちのペースでやっていこうと考えていたことが、いまの若い人にも聴いてもらえるし、受け入れてもらえるようになったのだと思う。」と語った。
熱狂の再結成ライブから50日、再びレッド・ツェッペリンの伝説が動きだした。ファンとしては、ワールドツアーの将来的な実現を願うばかりだ。