『pink blue』で答えを出せたというより、『pink blue』があるから「緑黄色社会らしさ」が際立つのかもしれない(小林)
ラーメンって毎日食べたいわけではないじゃないですか。いつなん時でも聴ける音楽が緑黄色社会に欲しいなって(長屋)
めちゃめちゃ協力プレイ。4人が全員、何かしらを頑張りつつ、「ここは託す」「ここはこの人の色を見せる」って(peppe)
緑黄色社会にとって、『pink blue』という肩の力を抜いて新しい音楽性に自由に挑戦したアルバムを作ったことは、とてつもなく大きなことだった。それは今年の5月から7月にかけて行われたホールツアーでのライブバンドとしての充実にも繋がっていたし、“サマータイムシンデレラ”“花になって”といったタイアップシングルを4人のチームプレーによって大きな実りのあるものにできたのも、明らかに『pink blue』効果だと言える。“サマータイムシンデレラ”は、緑黄色社会史上いちばん大変なタイアップだった。王道のJポップを出せるバンドでありたい(穴見)
シンプルに言うと、このアルバムを経て緑黄色社会は、より今の時代に対応した、今まで存在していなかったタイプのバンドになれた。その収穫期へと突入しつつある今のバンド内の風通しはめちゃめちゃいい。その空気を感じてもらうインタビューにするために、今回は長屋晴子×小林壱誓、穴見真吾×peppeの2on2インタビューで迫った。結果、思った以上に今のバンド内のグルーヴが誌面に溢れてるんじゃないかな。
インタビュー=古河晋 撮影=神藤剛
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年1月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』1月号のご購入はこちら