パティ・スミス、今一番気になっているのは「蜂」だと語る

パティ・スミス、今一番気になっているのは「蜂」だと語る - パティ・スミス 最新作『BANGA』パティ・スミス 最新作『BANGA』

8年ぶり10作目のアルバム『バンガ』をリリースして、震災とそれ以降の被害に苦しむ日本の人々に向けられた曲“フジサン”など、多彩なテーマと音楽性が世界的に高い評価を集めているパティ・スミスが、発売中の『ロッキング・オン』9月号でロング・インタヴューに答えている。

インタヴューはアルバム完成直後にロンドンで行われたもので、今後の人類と自然の関係性について訊かれたやり取りの中で、彼女は次のように語っている。

「母なる自然は人々から多くの愛を受け、敬わなければならない。彼女に必要なのは私達が環境汚染や公害をストップすること、海に何トンもの廃棄物質を捨て、川に化学薬品を垂れ流す行為をやめることだっていう。たとえば今、世界中でマルハナバチが死にかける事態が起きていて、種そのものが絶滅しかかってる。『今あなたが一番気にしてることは?』とよく訊かれるけど、私の答えは『ハチ』。過度の農薬使用やなんやらでハチが絶滅し、巣コロニーが消滅してしまったら、私達は原野や花々が自然受粉し生きながらえる、その手段を失ってしまうわけで。中には『科学の力で自然を創造することは可能だ』なんて考える人もいるかもしれないけれど、その人間がやろうとしているのは科学の力で自然を再創造する試みなわけだし、結果として、彼らの行為は全体図の中により多くのガンを呼び込むことになるのよ」

パティ・スミスは来年1月から、10年ぶりの来日公演が決定している。チケットは8月18日から一般プレイガイドで発売される予定だ。
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