フレーミング・リップスのウェイン・コイン、荒廃した内容の新作について語る

フレーミング・リップスのウェイン・コイン、荒廃した内容の新作について語る - ザ・フレーミング・リップス 最新作『 フレーミング リップスと愉快な仲間たち』ザ・フレーミング・リップス 最新作『 フレーミング リップスと愉快な仲間たち』

ザ・フレーミング・リップスが、『The Terror』の仮題の下、制作が進んでいる新作について語っている。『ローリング・ストーン』誌の取材に答えたもので、ウェイン・コインはこの新作がある意味で相当に困難な状況で制作が始まったことを説明している。

ウェインによれば、今では完全に回復したスティーヴン・ドゥロズドが深刻な薬物中毒に陥っていた時期に制作が始まったとのことで、「おそらくスティーヴンにとってはあれが人生でも最悪の時期だったんじゃないかな。ものすごく苦しんでいたのはわかってたよ。すごくひどい状態だったからね」とウェインは説明している。

その間、スティーヴンはバンドが詰めているスタジオとは別なスタジオに引き籠っては「恐ろしいくらい不気味な」トラック制作にいそしんでいたとウェインは語っている。「スティーヴンは音楽や歌詞やいろんなものを作ってたんだよ。全部が全部、しっかり聴いていられる内容というわけではなかったけど、たとえば、なかにはスティーヴンが『おまえは孤独だ』とつぶやいている内容のものがあって、その一方でまた別な声が『おまえは孤独ではない』とつぶやいてたりするっていうのがあってさ。その間の薄気味悪い語りを挟んでそのふたつのつぶやきが往ったり来たりするんだよ。荒廃したような内容だったね」

ウェインによれば、この時にスティーヴンが制作したメロディの多くがアルバムの大半で使われることになるそうで、秋にもリリースすることを見込んでいるという。

バンドは先月さまざまなアーティストとのコラボを試みた『ザ・フレーミング・リップスと愉快な仲間たち』をリリースしていて、エリカ・バドゥのほか、ケシャ、オノ・ヨーコ、ボン・イヴェール、ニック・ケイヴ、マイ・モーニング・ジャケット、テイム・インパラなどがこのアルバムには参加している。

また数年前からミュージカル舞台化の話が進んでいる2002年の『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』についても初演が11月6日になることが明らかになっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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