コートニー・ラヴに対する名誉毀損を訴える訴訟が受理され、公判が行われることになったと『スピン』誌が伝えている。
訴えを起こしているのはコートニーの元法的代理人のロンダ・ホームズで、コートニーはホームズを使ってカート・コバーンの遺産管財に不正が行われていないか調べさせていたが、2010年6月にコートニーはホームズのことを突然「買収された」「丸め込まれた」などと一方的にツイッターで攻撃し始めたことで知られている。
さらに、コートニーはホームズが法的な不正手続きを行い、コートニーがホームズをツイッターで攻撃する1年前にコートニーの娘フランシス・ビーン・コバーンに対して書簡を送り付け、妨害をはたらいたとしている。コートニーはこの書簡には衝撃的な虚偽と誤解を招く内容が書かれてあり、それが原因でフランシスはその後、コートニーに対して裁判所の一時禁止令を申請することになったとしている。
問題のホームズがフランシスに宛てたという手紙は次のような内容になっていたコートニーは主張しているという。
「わたしはあなたの父親が自殺した数か月のうちに自分の夫を自殺で失っています。わたしがこうして手紙を書いているのはわたしたち全員があなたの支えと協力を必要としているからです。あなたはとても大掛かりで恐ろしい陰謀の標的とされています。こうした強盗どもがどこまで忍び寄って魔の手を伸ばしているのか、わたしは個人的に経験もしています。彼らはわたしのPCのハッキングまでしています(その際、今回の件の資料を削除し、わたしのクレジットカードを全国各地で使い、わたしの預金口座にアクセスして残高を全額引き出しています)」
さらに手紙はこう続いたという。
「わたしの意見ではあなたはあなたが所有するべき10億分の1のものさえ手にしていません。彼らはあなたの母が2003年に遺産の資金を横領したと主張しています。こう言うと狂気の沙汰のようにしか思えませんが、あなたの保護者(弁護士、銀行、会計士、マネージャーなどなど)は誰一人としてこうした事態に立ち上がっていません。悲しいことに誰もがあなたとあなたのお母さんをなにもわからないままにさせているのです」
ホームズ側がこの手紙の存在を否定している一方で、コートニー側はツイッターなどでの発言については誇張や煽りはソーシャル・メディアではつきもので名誉毀損には当たらないと抗弁している。
しかし、ロサンジェルス高等裁判所のマイケル・ジョンソン判事は「ラヴ氏は相当数のファンを誇っており、そうしたファンはみなラヴ氏のツイートや言動を追っている」とし、ホームズの起こした訴訟は有効だとの裁定を下し、公判に入ることが決まったという。公判は来月1月から行われる。
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