斎藤工が監督した45分の美しいドキュメンタリーを今すぐ観るべき

芦田多恵というファッションデザイナーのウェブサイトで今日公開になった、45分間のドキュメンタリー映像。監督したのは、俳優の斎藤工(監督のときは表記が齋藤工)。


http://www.jun-ashida.co.jp/ta/jp/embellir/



まず驚いたのは、俳優としてどう考えても多忙を極めている彼が、しかも先日発表された『blank13』という監督作品も控えているのに、いつそんな仕事を!ということ。
しかし実際に観てみると、これが素晴らしい。よくあるプロフェッショナル系のドキュメンタリーのように、緊張感を煽るようなナレーションは一切なし。芦田多恵本人のインタビュー映像を挟みながら、全てが一定のリズムで彩られるように、メゾンの日常やコレクションの光景がたおやかに映し出されていく。
特にラストのランウェイの映像は華やかなのに、どこか静謐で、とても美しい。


要は、どれだけ多忙でも、彼にはこれを撮る理由があったのだなあ、と。ここからは勝手な想像ですが、きっとメゾンの人々が一つのシーズンのコレクションをコツコツと作り上げていく過程に、彼は映画作りと同じものを見ていたのかもしれない。そして、芦田多恵というアーティストが抱える父親への複雑な思いは、斎藤工がしばしば語る父親への思いとも、シンクロしているような気がする。




ちなみに斎藤工は、前にもこのブログで紹介した移動映画館プロジェクトのcinema birdも活動継続中で、11月19日に福島県での開催が決定。
入れ替え制で映画3本の上映がありつつ、サンドウィッチマンやあばれる君まで登場するという、そしてもちろん斎藤工本人もいるという、ものすごいイベント。


http://cinemabird.com/archives/447





こんなにワーカホリックで、マジで大丈夫なのだろうかと心配にもなりますが、本人からは「今は攻めようと思っています」とのメッセージ。尊敬します。(松村)
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