ツェッペリンの初USツアー生写真を見た

ツェッペリンの初USツアー生写真を見た

TOKYO FOTOという展示会が港区の増上寺で行われているのですが、昨夜、そちらに一足先に行ってきました。

http://www.tokyophoto.org/2013/

当初のお目当ては、Jean Baptiste Mondinoの写真。
http://www.jeanbaptistemondino.com/photos

↓は『ローリング・ストーン』にも掲載されていたダフト・パンク。この写真も観ることができました。
http://www.artnet.fr/artwork/426001027/423991310/jean-baptiste-mondino-daft-punk.html

で、会場には、1960年代からサンフランシスコを拠点にしていたHerb
Greeneというフォトグラファーが撮ったレッド・ツェッペリンの超豪華プリントがありました。

http://ledzeppelinportfolio.com/

↑のウェブトップページにある写真のコレクションを会場で見たのですが、箱に入ったそのコレクションはプラチナ・プリント。髪の毛の線やライティングのコントラストが見事に映し出され、ツェッペリンのフラジャイルな面すら垣間見えるというすごいクオリティの写真でした。ジミー・ペイジのコートもアイコニックです。

ツェッペリンの初アメリカ・ツアーの時にGreene氏が撮ったもので、これまでに写真集等では出版されたことのないもの。Greene氏は1969年の冬にこの写真を撮ったそうですが、それにまつわるエピソードをエージェントの方から聞きました。

Greene氏がツェッペリンの撮影をしているとそこにグレイトフル・デッドの面々が登場。ジェリー・ガルシアが、新しいメンバー(トム・コンスタンティン)が加入したので新しい写真を撮ってほしい!とGreene氏に電話をかけてきたという。もちろん撮影中だったのでちょっと待ってもらえないかとGreene氏が伝えたにも拘らずデッドの皆さんはスタジオへやってきた。当時のツェッペリンはアメリカではほぼ無名の存在。新人バンドの撮影が押してるだとー?!とデッドの皆さんは撮影中の部屋のドアをドンドン叩き、中に入ってRonが22口径の銃をぶっ放したそうです。こ、こわ!
ワイルドなツェッペリンが震え上がった瞬間だったらしいのですが、そんな話を聞きながらコンタクトシートとコレクションを見ていると、最後にグレイトフル・デッド&ツェッペリンの集合写真がちゃんと撮られていました。ははは。そちらは壁にかかっていたのですぐ見られます。ディランとデッドのもありました。

他にも、スチュアート・サトクリフの婚約者だったAstrid Kirchherrや、Mike Mitchellによるビートルズの写真も展示されていました。

ロック写真が大量にあったわけではないですが、普段ロック雑誌で目にするフォトグラファーのアート写真なども見られる機会なのでおすすめです。
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