フレデリックの強い思いが刺さるワンマン、本当によかった

フレデリックの強い思いが刺さるワンマン、本当によかった
フレデリックのワンマンツアー、ファイナルのリキッドルームを観た。
めちゃくちゃ良かった。

前が見えないほどのスモーク、天井を星空に変えた無数の豆電球などなど、いろんな演出があって、もちろんステージをクラスアップさせていたけれど、今はもう正直、ああ、そういうことがあったなあ……くらいの気持ちになっている。
それは、明らかにバンドとして大きくなった彼らの姿があったから、それに心を動かされたからだ。

「家族みたいなバンドを作りたい」と常々語っていたフレデリックから、ドラムのkaz.が抜けたことは本当に大きなターニングポイントだった。
それからより強固になった、「家族」はバンドメンバーだけじゃない、フレデリックの音楽に触れる人全員を巻き込んで、もっと先の景色まで連れて行くんだ、という思いを、ライヴの端々で感じた。
MCも逐一まっすぐに刺さってきたし、終盤、歌声もギターもベースも感情がはみ出して、渾然一体となってドライヴしていく感じはぐっときた。
本質が捉えにくい、わかりにくいバンドという印象を持っていた人はぶっ飛ばされたに違いない。
演奏もMCもセットリストも全部、それくらい、強い「思い」に溢れていた。
だからそこ、この「家族」はもっともっと大きくなっていくと確信した一夜だった。

フレデリックはCOUNTDOWN JAPAN 15/16、2日目のCOSMO STAGEに出演。
夏からも着実に成長している今の彼ら、見逃したら損する。(塚原)
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