6月にストリーミング配信限定の大作アルバム『Popcorn Ballads』をリリースしたサニー・サービスが、12月25日(クリスマス!)に『Popcorn Ballads』のCD&アナログ盤をリリースした。
曽我部恵一(Vo・G)へのインタビューは、12月28日に発売する『ROCKIN'ON JAPAN』2月号に掲載です。
そもそも「なぜこのタイミングでストリーミング配信なのか?」という疑問から、いまの時代の音楽の在り方に対する曽我部の柔軟な考えに触れる流れへ。
いかに世代によって音楽を聴くということに異なる固定観念を抱いているのかに気づかされる刺激的な話になった。
そして、それと同じくらい面白かったのが、前作『DANCE TO YOU』から1年半ぶりの作品でありながら、『Popcorn Ballads』
はあの作品の反動のように内省的な方向へと深めていったという話。
今回、「終わりを待つべき時代」というものをテーマにするために、曽我部はディストピア世界を扱ったSF作品にも触れたと言っていた。
そこで描きたかったのは、「自己啓発のように、『いまが最高!』っていうのではなく、悠久のロマンみたいな。
未来に想いを残すっていう陳腐なことかもしれない」と、曽我部。
願うのは「1,000年後も人間としてのアイデンティティが続けばいい、誰かがギターを弾いていたらいい」ということだという。
そんな曽我部の意志を感じさせるヒントが『Popcorn Ballads』という作品にわかりやすく示されているかと言えばノーだが、
このアルバムを聴いたときに感じるロマンチックなムードの根底には、すべて意味があることを知る面白いインタビューだと思う。
ぜひチェックを!(秦理絵)
サニーデイ・サービス、最新作『Popcorn Ballads』の真意を聞くべく曽我部恵一にインタビュー!
2017.12.26 18:55