アーティスト

    グッドモーニングアメリカのベスト盤ツアー、ファイナルを観て思うこと

    グッドモーニングアメリカのベスト盤ツアー、ファイナルを観て思うこと
    グッドモーニングアメリカ、7月にリリースされたベスト盤『the BEST HIT GMA』を携えたツアーのファイナル、マイナビBLITZ赤坂公演を観た。

    まず、今日の「対バン相手」for better, for worseについて触れておきたい。
    昨年のアルバム『502号室のシリウス』ツアーにて、それこそグドモの「対バン」として復活した地元・八王子Match Vox公演も観ているが、あの日のステージとフロアの妙な緊張感はさすがに緩和されて、メンバーとファンのお互いにとってfor betterの音楽がなじんできているのがわかる。
    というのも、今なお歩みを続けるグッドモーニングアメリカの根底にあるメロコアの精神性こそ、当時のfor betterに由来するものなわけで。

    だからこそ、グッドモーニングアメリカとしての本編1曲目“言葉にならない”がいつにも増して輝きを放ち、泣きのメロを演出していたように見えた。
    ここ、ひょっとしたら本編スタートにして今日1番エモかった瞬間かもしれない。

    その後もベスト盤収録曲で構成されたセットリストで、ギアを全開に上げてキラーチューンを連発していたグッドモーニングアメリカ。
    彼らは「踊れるバンド」だったり「コミカルなキャラクターのバンド」のようなイメージを持っている人もいるかもしれない。
    間違いではないのだとしても、もちろんそれだけではない。
    強靭なバンドの上に、金廣真悟(Vo・G)の「歌」が乗る。これこそが「グッドモーニングアメリカ」たらしめる唯一の所以だ。
    本編終盤の“餞の詩”、そしてダブルアンコールの“そして今宵は語り合おう”が、まさにその象徴的な曲。今日のライブは、特にそれを感じさせてくれた。
    はち切れんばかりの声で届けられた今日の金廣の「歌」は、これからのバンドの未来に対する決意の表れだったように思う。

    そんでもって、11月にリリースされるニューアルバムのタイトルは『!!!!YEAH!!!!』。
    ノリにノッてる今のグッドモーニングアメリカならではのタイトル。
    アルバムを楽しみに待ちたい。

    写真は終演後、「本編序盤の幸一さんのMCくらいのテンションで!」とリクエストして撮影した1枚です!(榮谷)
    ROCKIN'ON JAPAN 編集部日記の最新記事
    公式SNSアカウントをフォローする

    人気記事

    最新ブログ

    フォローする
    音楽WEBメディア rockin’on.com
    邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
    洋楽誌 rockin’on