動き出せずにいる心と体を揺さぶるmuqueの新曲“desert.”がやっぱりかっこいい

動き出せずにいる心と体を揺さぶるmuqueの新曲“desert.”がやっぱりかっこいい
先月号の『ROCKIN'ON JAPAN』で特集した今急成長中の4ピースバンド・muque
クールなビートとセンスあるメロディラインがまず耳に残るが、その音楽性とはギャップのある人間味のある歌詞とエモーショナルなライブが魅力的で、そのときの取材ブログでも、ボーカル・ギターのAsakuraが綴る、コンプレックスを抱える自分に発破をかけるような歌詞の引力について書かせてもらった。

クールでグローバルなサウンドと、人間性が滲む歌詞のギャップに心奪われること間違いなし。要注目バンド・muqueの初インタビュー!
海外シーンにも通用するようなワールドワイドなトラックと、日本人フレンドリーな親しみのあるメロディのかけ合わさったオリジナリティある楽曲で、その名を広めつつある福岡発の4ピースバンド・muque(むく)。 その耳心地のよいサウンドと歌声がサブスクやSNSを中心に広がっていくのにはとても頷けるが…
クールでグローバルなサウンドと、人間性が滲む歌詞のギャップに心奪われること間違いなし。要注目バンド・muqueの初インタビュー!

取材のあとにリリースされた、《つまんないなら早く帰ったらどう?》と痛烈なフレーズで始まる新曲“desert.”も、そんなAsakuraの想いを知っていると優しく心に響く。
どうしようもない逃げたくなる現実と葛藤し、時に気怠く、時に泣き出しそうな切ない声で歌いながら、サビの最後は《消えないで光は/あなたの中にある/負けないで走り出せ/あなたの中にあるもの》とポジティブなメッセージで終わるところにmuqueらしさを感じる。

海外チャートで流れていてもおかしくない最新型のトラックに、シンプルな日本語で、しかも語感だけではなくしっかりと心のこもった言葉で勝負するmuqueはやっぱりかっこいい。muqueの音楽が、日本中の人々の体と心を揺らす日が来るのもそう遠くないのかも。(有本早季)



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