THEラブ人間は「下北沢にて」何をしたか

THEラブ人間は「下北沢にて」何をしたか

下北沢のお化け、ではなく、最高のライブ……というか最高の1日を作り上げたバンドの歌手・金田康平。

THEラブ人間、やりきった! ラスト、人でぎゅうぎゅうのCLUB251で、見事に物語を締めてみせた5人。金田はじめメンバー全員、終わったあとは興奮状態だった。そりゃそうだろう。

バンド主催の、ライブハウス横断型のイベントというのはほかにもあるけど、街まで巻き込んでひとつの「空気」や「時間」を作り上げるというのはなかなかできることではない。出演バンドへの愛情、下北沢という街に対する愛着、音楽に対する信念、すべてがMAXで注がれていた。

と同時に、なんというか、卒業式みたいな感じもした。何の? 下北沢という場所に対する彼らの思いは変わらないだろうし、むしろ一層特別なものになっていくだろうけれど、単なるホームではなく「帰ってくる場所」としての意味合いが強くなっていくんじゃないかと思ったのだ。

金田はライヴ中「あなたの町に連れて行ってくれ」と言っていた。THEラブ人間の、さらに長い旅路の始まりだ。(小川)
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