ギャンギャン唸るギター!+ビンビン冴えるベース!+ドスドス響くキック! イコール、当然気持ちいい!
その、当たり前だけど疑いようのない定理こそが80kidzなのである。
ダンスミュージックの快感とロックミュージックの興奮、そのどちらもスポイルすることなく、それどころかどちらも最大限に鳴らし切る80kidzは、やっぱり圧倒的に正しい。音楽の快楽原則に忠実に音を組み上げ、リスナーの欲望にきわめて近いところで鳴らす、だから80kidzは裏切らない。クールかどうかとか、最先端かどうかとか、オシャレかどうかとか、そういうことじゃないのだ。スタジオコーストの広いフロアに上がった幾多の拳が、それを証明していた。
序盤からいきなりJUNのギターが鳴らなくなり、こともあろうにキラーチューン“TURBO TOWN”で中断するといあアクシデントもあったが、言っちゃえばそれだってライヴに想定外のエモーションを生んだという意味じゃ儲けもんなのだ。おかげでAli&のMCもちょっと多めに聞けたし。
DJもいいけど、今の80kidzはとにかくライヴです。(小川)