1万5千人の夢をのせて走るLUNA SEA!@武道館5日目

1万5千人の夢をのせて走るLUNA SEA!@武道館5日目

この曲があったからこそファンは10年間待ち続けられたんだ、と“WISH”が鳴るたびに切実に思うが、今日の“WISH”もひときわ感動的だった。本当に素晴らしいライヴだったのだ!
そして、彼らの歌に込められた願いや祈りの強度は、どんどん増しているように思う。
ファイナル前日となる今日のメニューはBEGINNING ERA。RYUICHIは「今チャートの中にいないバンドだと思う。やっぱりこのタイプのバンドはなくちゃ駄目でしょ!?」とMCで語っていたが、それを最も如実に感じさせるのは中盤“Providence”〜“MOON”のドラマティックなスケール感。先週13日(日)にも聴いたがさらに深化していて、特に後半RYUICHIの叫びによってミラーボールの光が動き出し、360度の会場に乱反射する瞬間は震えが止まらなかった。プログレの影響を感じさせながらもこんな歌心をもったポップソングとして成り立っていることが信じられないし、絶対にこのバンドにしかできないことだ。《罪深きこのエデンの 母親がいたら/わが子を叱るだろう 涙 落とすだろう》(“Providence”)というフレーズはこの時代に痛切な警鐘として鳴り響き、“MOON”の《歌声は届かない貴方までは》という歌詞にもまた、多くの意味を示唆する。まだこれほど多くの人に彼らの音楽が届く前のバ
ンドの焦燥感も感じさせるが、だからこそ巨大な一体感へとつながっていく後半の感動がある。

気持ち的にも技術的にも本気で音を出したい、という思いから10年という、ちょっと短いバカンスを過ごしてた。みんなにとっては長い10年だったと思うけど。
とRYUICHIは語って“The End of the Dream”に突入。新曲のパワーを聴くとそれが本当だったことが証明される。

「今夜燃え尽きると、また新しい夢が見れるぞ!」というRYUICHIの叫びが耳に残った。常に完全燃焼するからこそ彼らは新しい夢を描くことができるのだろうし、この「The End of the Dream」ツアーのスペシャルすぎるセットリストは、これまでのLUNA SEAを消化し尽くし、燃やし尽くしてしまおう、ということなのかもしれない。明日は、いよいよその最終日。つまり、新しい夢が生まれる瞬間だ!
WOWOWで生中継されるので、ぜひチェックしてほしい。
http://www.wowow.co.jp/lunasea2013

また現在発売中のJAPANでは、このツアーの初日の様子を8ページで掲載。貴重なバックステージ写真も必見!
初日、3日目の様子はこちら↓
http://ro69.jp/blog/japan/77162
http://ro69.jp/blog/japan/77190

写真は、まだ雪が残る武道館周辺。桜の季節は言うまでもないが、雪の残る武道館も清らかで美しい。(井上)
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