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    教会に響き亙ったPERIDOTS・タカハシコウキの歌。素晴らしかった!

    教会に響き亙ったPERIDOTS・タカハシコウキの歌。素晴らしかった!

    ただただこの心地よいこの歌声に、ずっと包まれていたい。そう思わずにはいられないライヴだった。
    昨晩のPERIDOTSのライヴ。会場は、キリスト品川教会。
    代表曲といえる“労働”や”メトロ”ももちろん良かったのだけれど、特筆すべきは一昨日発売となったばかりのニューアルバム『concourse』収録曲の素晴らしさだ。「圧倒される」とか、「別次元に連れてかれる」とか、そういう類の凄さではない。どこか懐かしくて、でもずっと僕らのすぐ近くにあるはずの「何か」――そんな大切な宝物みたいな魅力が、タカハシコウキの歌声にはある。格式高い教会を会場としても聴き手を包み込むようなヒューマニティが生まれていたのは、タカハシのヴォーカルが、そういう意味で他にはない温かいものだからだ。

    「自分の声を聴いてもらおうとか、そういうのはないですね。単純にいい曲を作って、いい歌詞を書いて……」

    発売中のJAPAN9月号に掲載のロングインタヴューで彼は語っているけれど、ここまで魅力的なヴォーカリストはそうそう出会えるもんじゃないと素直に思います。ニューアルバム『concourse』もPERIDOTSの素晴らしさを今まで以上に剥き出しのまま伝えてくれる作品。ぜひ、ひとりでも多くの人に聞いて欲しい。そして。この日のラストにはPERIDOTSの前にライヴをおこなった阿部芙蓉美が再度登場、一緒に松任谷由実”守ってあげたい”のカヴァーを披露!
    タカハシと阿部芙蓉美のデュエット、これ以上無い幸福なひと時だった。(塩澤)
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