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    ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ他界、最高のオマージュ作『ショーン・オブ・ザ・デッド』の何度見ても笑えるあのシーン

    ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ他界、最高のオマージュ作『ショーン・オブ・ザ・デッド』の何度見ても笑えるあのシーン

    ★現地時間7月16日に77歳で他界した「ゾンビ映画の巨匠」=ジョージ・A・ロメロ(R.I.P.)。

    ロメロへのオマージュ作品といえば、
    やはり生前のロメロ自身やタランティーノ監督も大絶賛していた、
    2004年の英カルト・ゾンビ映画『Shaun Of The Dead /(邦題)ショーン・オブ・ザ・デッド』。

    予てからロメロの大ファンだった英コメディ俳優=サイモン・ペッグ(『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』etc)と、
    英監督エドガー・ライトが、
    ロメロの『Dawn Of The Dead / (邦題)ゾンビ(1978年)』をパロって作ったホラー・コメディ作品なのだが、

    ★音楽好きの視点から見た場合、やっぱり一番「ツボ」なシーンがこれ。

    自宅の庭に突如現れたゾンビ達をやっつけるために様々な家庭用品を投げつけたあげく、
    自身のレコード・コレクションを投げざるを得なくなった主人公ショーンと居候ニートのエド。

    そんな2人が以下のような会話を交わしながらレコードをゾンビに投げる展開は何度見ても笑えます。

    ショーン「(隣のエドに対し)あっ!今投げたレコードは何だよ?」
    エド「たしか”ブルー・マンディ(ニュー・オーダー)”だったと思う」
    ショーン「(強い抗議口調で)あれは初回プレス盤だったんだぜ!」

    エド「じゃあこのストーン・ローゼズのレコードは?」
    ショーン「ダメだって」
    エド「(怪訝そうな顔で)でも、これ『セカンド・カミング』だぜ?」
    ショーン「俺は好きなんだよ!!!」

    英Radio Xがこのシーンをロメロへの追悼として掲載しています。

    http://www.radiox.co.uk/news/tv-film/~

    ★追記。
    この愛情溢れるペッグ&ライトによるオマージュ作品をいたく気に入ったロメロ監督、
    この翌年、製作した自身の作品『Land Of The Dead(2005年)』でサイモン・ペッグ&エドガー・ライトにカメオ出演をオファー。
    2人とも”ゾンビ役”で出演している。
    児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
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