心配!フーファイ、グラストンベリー含む6月いっぱいのライブをキャンセル。デイヴによる事故手記、謝罪文全訳

心配!フーファイ、グラストンベリー含む6月いっぱいのライブをキャンセル。デイヴによる事故手記、謝罪文全訳

フー・ファイターズが、6月いっぱい、グランストンベリーを含むヨーロッパツアーを全公演キャンセルした。

現時点では、その後のアメリカツアー、さらにフジロックはキャンセルされていないが、とにかくデイヴの容態が心配だ。

デイヴは、ケガの説明と、キャンセルについて、「手術」と題されたブログを書いている。以下全文。
http://foofighters.com/operation

「ハイ、みんな……

デイヴだ。しばらくブログは書いてなかったけど、どう?俺のほうはすごい年になってるよ、間違いなくね。だから、マジで話さなくちゃいけないことが一杯あるんだ。さてと、何から話すべきか。

ドラムロール、よろしく………。

マジで笑っちゃうことがこの間スウェーデンで起きたんだよね。

ヨーテボリのUlleviスタジアムでライブを始めて2曲目の”Monkey Wrench”のところで、ステージ右の最前列のキッズに、おいしいカッティングの速弾きを見せてやろうと思って猛烈ダッシュしたんだ。めちゃ美しい夜で、スタジアム5万2千人がスクリームしている……本当に夢のようなギグだった!てか……待て、いや文字通りカットしちゃったというわけだ(ヒューヒュー!)。だけど、エッジ(ジョーク込みだよ/*U2のエッジのことを言っている)で躓いて、12フィート(約3.7メートル)ばかりステージから落ちてしまい、足首を脱臼したばかりか、腓骨を古い割り箸みたいにポキッと折っちゃったわけだ。ありゃりゃ。良くないわな。自分のケガの度合いが分かっていなかったけど、そのままJoe Theismans(分からないキッズは調べるように)のサックのように粉々になっていた。まじで、お、れ、て、い、た、ってわけ。

そこで横になった時、「マジかよ?まだ盛り上がりの部分まできてないっつうのに、もうこれでライブ終わりかよ?」ってね。だから、マイクを持って来てとお願いして、観客に、すぐに治して、一刻も早く戻って来て、ライブを最後までやるから、って言ったんだよね。驚いた?だよな。でも、俺は、あんな完璧な夜をこんな風に無駄にするなんて絶対できないと思ったんだ!それでドラマーのテイラーを観て、「治してる間に、Chevy Metalでやるカバーを爆音でやっておいてくれ」って言ったんだ。それで、バンドは、The Facesの”Stay With Me”の演奏を始めたから、救急隊の人達が、俺を担架に乗せてオフステージに連れて行ったんだよな。それで俺のお気に入りのパンツを切って(超ショックだったよ)、まず足首をパコッと元に戻したんだ。それで、ステージに戻ってライブを終わりまでやっていいか聞いたんだ。そしたら、足首を固定するために、ギブスが必要だと言われ(それは20分離れた病院にあると)、俺は、救急隊のヨハンの目を真っすぐ見つめて、「それじゃあ君が俺と一緒にステージに来て、ギブスが到着するまで、俺の足首を固定しておいてくれ、いいか?」と言ったんだ。そしたら彼は目をまん丸にして、「わ、わかった……」ってね。

その時点で俺のほうが怯えていたか、ヨハンだったかはよく分からないけど、それから5分後には、俺かヨハンか、どっちが楽しんでいるのか分からないくらいだった。(俺は実際曲の間にヨハンに、「これって実は楽しいよな?」って聞いたら、彼は笑って「うん」とうなずいていたから)。

それで言ったくらいの時間ぴったりに、ギブスが到着して、1、2曲の間バックステージに戻って、ギブスを付けて、ステージに戻り、ライブを終わらせた、というわけだ。ただ、”WALK”をマジな顔で歌うのは、超辛かった、というのと、”THESE DAYS”も中々良かったな、ということ。(君が言うのは簡単だよ。君は脚を折ったことないわけだし、って、歌詞がね)。まあとにかく、このライブは、間違いなくこの20年間のバンドにおいて、最も変なライブであったということだけは間違いない。だけど、最初は悲劇と思えたことは、最終的には勝利へとなったことも間違いない。しかも、自分達が授かっているものへの新たな感謝の気持ちが全員に芽生え、会場を去ることにもなったわけだ。

俺はそのまま真っすぐ病院に行って、レントゲンを撮り、ケガが実際どれくらいのものだったのかを確認した。そこからすべてがマジになったわけだ。骨折を治すためには、手術が必要と言われた。それで、すぐにロンドンに戻って、すぐに診てくれる医者のところに行くことにした(ポール紹介してくれてありがとう!/*ポール・マッカートニーのことだと思う)。それで、MRIとレントゲンをいくつかやった後に、手術の日程を決めた。

手術は順調に終わり、すばらしい医者達に恵まれ、病院も快適だったし、おいしいカレーまで食べた!関係者のみなさんどうもありがとう。

それで、こうして今ここにいるわけだけど……。6本のメタルのボルトが俺の脚に入っている。ここからカラマズーまでの空港のセキュリティの列を一生耐えなくちゃいけないってことだな……ったく。

まあ、冗談はともかく……ここからが面白くないのだけど、俺の医者がしばらくの間は横になるようにと言うんだ。俺にとって今一番大事なのは、手術から完治すること。脚を上に上げておくことで、腫れが引くからと。また、今後さらに長引く感染などが起きないようにしっかりと治すこと。つまり、まだ完治していないんだ……みんな。

ということはだ、これを言わなくちゃいけないのは死にそうに辛いんだが……医者にショーをキャンセルするように言われた。本当に本当に申し訳ない、みんな。俺がキャンセルしたくないというのは、みんな分かってくれていると思う。だけど、本当に現時点では肉体的に不可能なんだ。今、ツアー日程については、最善の努力を尽くそうとしている。俺達が言ってること分かってくれてるよな。だけど、今大事なのは、これから、先「何年も」ツアーができるような体にしっかりと回復することなんだ。

君たちはいつだって俺達を支えてくれた。そして俺達もいつだって君たちを支えようと頑張って来た。俺がショーで毎回言うように、君たちがいてくれなかったら、俺達はここにはいなかった、って。それ、心からマジでそう思ってるんだ。だから、心の底からありがとう、と言わせてくれ。戻ってくるために最善の努力を尽くす。君たちが一生忘れないような夜にするべく、「一刻も早く」戻って来る。

それまで、本当にごめんなさい。

君の友、デイヴより。

PS. カニエ……あとはよろしく頼んだぜ……。」


急いで訳したので、間違えた箇所があったらすいません!悲しいニュースなのに、笑いが盛り込まれていて、しかも真摯で熱いところがグッときます。さすがデイヴ!早く元気になって戻って来て欲しい。
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