キース・リチャーズがトロント映画祭に登場!「引退する」と言ったことや、エド・シーランとジェームス・ベイが好きと語る

  • キース・リチャーズがトロント映画祭に登場!「引退する」と言ったことや、エド・シーランとジェームス・ベイが好きと語る - pic by AKEMI NAKAMURA

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23年ぶりのソロ作『クロスアイド・ハート』が発売され、ドキュメンタリー『キース・リチャーズ:アンダー・ザ・インフルエンス』の配信が本日18日から開始されるキース・リチャーズ。その前夜にトロント国際映画祭に登場した! ドキュメンタリーを上映し、記者会見と観客の前でQ&Aを行った。

その中で、今回ドキュメンタリーを作ることになったのは「すごくオーガニックなものだった」とキースが語った。

「今回のソロアルバムも、できるまではアルバムが完成すると思っていなかったんだ。ドキュメンタリーなんてまさか作ると思っていなかったし、曲を作っていたから、むしろタイミングは悪いと思っていた」とのこと。

監督のモーガン・ネヴィルとは、一度だけ新作について語る短い映像を撮ることになっていたのだそうだ。

監督はそのきっかけについて

「プロデューサーのジャスティン・ウィルクあてに、キースの長年のマネージャーのジェーン・ローズから連絡があって、キースと最新作の音楽的な影響について語るビデオを撮らないかと言われたんだ。もちろん撮りたいと答えて、新作を聴いてみたらブルース、ソウル、ジャズなどの影響が聴こえたから、関係していると思ったアナログを自分の家から持って行った。そのアナログをかけながら、キースの家でそれについて語ってもらったんだ。お互いものすごい楽しい体験だった。でも、その時も、マネージャーには、キースがドキュメンタリーを作ることはないから」と言われたのだそうだ。

それがキース曰く、「俺達二人が思っていたより、大きいものになるような気がする。アルバムと同じでしっかりと完成させないと思ったんだ」。

ドキュメンタリーでは、本当にアナログ盤をかけながら、キースが自宅でその思いを語る映像が使われている。それ以外にも、ローリング・ストーンズのレコーディング映像や、キースの幼い頃の写真なども使われていて、新作だけなのかと思っていたら、かなり幅広い時代にまたがってキースの影響力と音楽を網羅する内容となっている。キースの音楽的影響については、ファンの方ならすでにご存知だと思うが、こうやってしっかりと映像でまとめてくれたことが嬉しい作品。しかもキースがギター、ピアノを弾きながら新作を歌う姿などもアップで収録されていて、最高にカッコ良い。キースの家の断片を見られるだけでも貴重だと思える。キースがそこにいて話しているだけでエンターテイニングなので、監督は相当楽だったのではないかと思う。

印象的なシーンはいくつもあるけど、その中のひとつ、ドラムのスティーヴ・ジョーダンが言っていたこと。「キースが本を書いた後に、もうキャリアもまとめたし、『引退する』と言ったので、びびった」という話を披露している。それについてその後のQ&Aで答えたキースは「その時思ったことを率直に言ってしまっただけなんだ。それにそう言えば、スティーヴが焦って一緒にまた曲を作ってくれるとも思った(笑)」と爆笑していた。

キースはドキュメンタリーの中で、「俺は年を取っているんじゃない。進化しているんだ」と言って笑う場面があるけど、でも最新作の完成度を聴けば、その通りだと思うはずだ。

また記者会見では、最近の若手の中で自分達の影響を受けている思えるバンドはいるか?という質問に、「最近の若手では、エド・シーランが好きなんだよね。ひとりでギターを弾いてやっているんだけど、彼のアティチュードが好きなんだ。それからジェームス・ベイだね」と。

さらにローリング・ストーンズについては、「今バンドの中に興奮がたくさんあるように思うよ。バンドとしてもうピークに達したとみんなは思うだろうけど、でも、バンドにはまだ何かある、と思えるんだ」と。「音楽とは何なのか、ローリング・ストーンズとは何なのか、まだまだ捜したいことがある。だからバンドにはまだ衝動があるんだ。つまり、誰が走ってるバスから飛び降りたいと思う?」と。

昨日ストーンズが新作のレコーディングに入るとキースが発言したと紹介したが、本当にレコーディングするという雰囲気になっているのだろう。

さらに、「俺にとってストーンズというのは奇跡なんだ。最初からラッキーだったと思う。だって、チャーリー・ワッツがいて、ミック・ジャガーがいたんだぜ!それで失敗するわけがない」、「バンドっていうのは、奇妙な家族みたいな関係なんだよね。赤ちゃんのいない、ね」と語っていた。

記者会見でも、Q&Aでも、ドキュメンタリーの中でも、トレードマークの笑いを終始振りまいていた。

とりあえずの速報。また改めて詳しく報告する予定。

ドキュメンタリーは、日本も含めた世界同時にNetflixで見られるようになっていて、ソロアルバムも本日18日、世界同時発売。

そして、11月1日発売のロッキング・オンは、キース・リチャーズが表紙です!
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