フー・ファイターズが約460日ぶりにロックをNYに復活させた日。2時間46分のライブ映像を期間限定で公開。

フー・ファイターズが約460日ぶりにロックをNYに復活させた日。2時間46分のライブ映像を期間限定で公開。 - photo by Roger Ho for Lollapalooza 2021photo by Roger Ho for Lollapalooza 2021

2021年も終わりにきて、いくつかのライブがキャンセルとなった。そのドヨーンとしている気持ちを察してか、フー・ファイターズが、今年あった良い事を忘れさせないかのように、6月20日に約460日ぶりにNYのMSGで行ったフルキャパのライブ映像を全編公開した。さすが(涙)。


期間限定の公開なので、いつまで見られるか分からない。ぜひお早めに。

セットリストは以下の通り。

Setlist:
1.Times Like These
2.The Pretender
3.Learn To Fly
4.No Son of Mine
5.The Sky Is a Neighborhood
6.Shame Shame
7.Rope
8.Run
9.My Hero
10.These Days
11.Medicine At Midnight
12.Walk
13.Somebody To Love (Queen Cover) (Taylor Hawkins on Vocals)
14.Monkey Wrench
15.Arlandria
16.Breakout
17.Creep (Radiohead Cover) (Dave Chappelle on Vocals)
18.All My Life
19.Aurora
20.This Is a Call
21.Best of You

Encore:
22.Making a Fire
23.You Should Be Dancing (Bee Gees Cover)
24.Everlong

そう言えば、この記念すべきライブで売られていたTシャツを読者プレゼントにしたのですが、どなたか当たりましたかね?


NYは2020年3月以来ライブが全く行われていなかったので、このライブがMSGで行われた15ヶ月ぶりのライブとなった。この他に、ザ・ストロークスが、6月12日にIrivng Plazaでフルキャパ1200人オールスタンディングのライブを行った。



また、ブルース・スプリングスティーンが、6月26日からブロードウェイのSt James Theatreでフルキャパ1710人のライブを行い、NYに音楽を復活させた。全てワクチン接種済の人だけが入場可だった。6月15日にNY州で18歳以上の市民の70%以上がワクチン接種を1度行ったことを受けて、次々にライブが解禁になったのだ。


現在、キャンセルとなった年越しライブもあるし、引き続き行っているものもある。バイデン大統領はロックダウンはしないと言っているし、ファウチ博士も、今日のニュースで、経済を止めないでコロナ対策をしていきたいと言っていた。今後もコロナ感染拡大の様子を見ながら、なんとか完全にライブを止めないで、進められる方法を見つけていって欲しい。

フー・ファイターズは、来年2月から世界ツアーが開始する。南米、北米、ヨーロッパなど、NYではスタジタム・ライブも含め8月20日までツアー日程が発表されている。


さらにフーファイは、2月25日に、ホラー・コメディ映画『Studio 666』を劇場公開する。すでに予告編も出来上がっている。


そう言えば、最新作『メディスン・アット・ミッドナイト』のインタビューをした時にデイヴ・グロールが言っていたことを思い出した。このアルバムのレコーディングのときに借りた場所で奇妙なことばかりが起きた、と。レコーディングしたはずの音源が消えていたり、かと思えば、変な音が永遠にレコーディングされていたり。それでデイヴがおかしいと思って追求したら、あることが分かったのだそうだ。しかし、それは公言してはいけないと、契約書にサインさせられたと言っていた(怖)。

間違いなくその体験をヒントにして作ったのだと思う。

デイヴはこう語っている。「何十年もおバカなMVと、音楽ドキュメンタリーを何本か作ってきたので、ここでとうとう次のレベルに上がる時がきた。長編ホラー・コメディに挑戦した」と。

「撮影は、『メディスン〜』をレコーディングした家で行った。言ったと思うけど、あの家は絶対に呪われていたんだ。この映画では、古き良きロックンロール映画のエネルギーを捉えようとしたんだけど、それにフッキングロックな超笑えるゴアというひねりを加えてみたというわけ」「笑って、叫んで、ポップコーンの中でヘッドバングして欲しい。『Studio 666』はマジで最高だから」

ストーリーは、デイヴ・グロールが考え、それを元に脚本をJeff BuhlerとRebecca Hughesが書き、監督はBJ McDonnell(スレイヤーの短編『Slayer: The Relentless Killogy』や、『Hatchet III』などを手掛けている)。監督は、この作品を「ザ・ビートルズの『Help!』や、ザ・モンキーズの『Head』、キッスの『Meets the Phantom of the Park』などとホラー映画がミックスした作品になる」と語っている。デイヴ・グロールは今年自伝も出版したし、ロラパルーザ始めフェスでも堂々ヘッドラインだったし、https://rockinon.com/blog/nakamura/199777

ロック殿堂入りしたし、精力的に活動していて、こちらも元気をもらう。




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フー・ファイターズが約460日ぶりにロックをNYに復活させた日。2時間46分のライブ映像を期間限定で公開。

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