ただいま。

今週末NYのランドールズ・アイランドで行われていたフェス、ガバナーズ・ボールが3日間無事終わり、たった今帰って来ました。

フェスのトリはカニエ・ウェスト。あまりにそのアーティスティックなレベルが高く、それでいて思いきりエンターテイメントで、しかもパフォーマーとしてこのステージにひとつにかける意気込みが鬼のよう。3日間行われたフェスのその他の記憶がすべて一瞬でぶっ飛ぶくらいの凄まじいライブでした。

会場は、グラストンベリーか、ウッドストックかってくらいドロドロドロでもう１歩も歩けないくらいへとへとだったのですが、本当に行った甲斐がありました！

カニエは、ライブの途中で、これまではアルバムが完成しても、十分なマーケティング期間が必要だから、9月に発売しましょう、なんことを言われてきた。そのほうがラジオでかけてもらえるからと。しかし、「聞きたいラジオなんてねーよ！ラジオなんてどうでもいいし、700万枚売れなくたっていい。俺は他の奴らの意見なんてどうだっていいんだ」と発言し、「最新作は、大々的なマーケティングもないし、シングルになる曲もないし、アルバムのカバーすらないんだ！その代わり、俺はリアルな音楽をただ作った」とカニエ節を炸裂させていました。

ライブのセットも非常に凝っていたし、過去の曲をやってもアレンジを変えていたし、しかも、これまで発表された新曲に加えて、”I AM A GOD”と、"ON SITE”を演奏しました。すでに発表された曲を聴いても、これまでと路線が非常に違うインダストリアル・ロックっぽいテイストに仕上がっているような気がします。初めてサタデー・ナイト・ライブで新曲を聴いた時も、まずトレント・レズナーを思い出しましたし（実際はトレント・レズナーがプロデュースしたマリリン・マンソン"The Beautiful People"がサンプルされていました）。とにかく、今日のライブを観る限りでも、新作はめちゃくちゃ楽しみです！！！！！！ ライブ中は飛行機が飛ぶ映像がガンガン流れていました。

新曲の映像はこちら。
http://consequenceofsound.net/2013/06/kanye-west-debuts-new-songs-onsite-and-i-am-a-god-at-governors-ball/

詳しくは、またすぐレポートさせていただきます。

カニエ・ウェストの最新作『イーザス』はアメリカでは6月18日発売！ 日本盤は6月26日予定だそう。