カニエ・ウェストの新作試聴会に行った! ビヨンセ、ジェイ・Zも参加。Bon Iver、リック・ルービン、ダフト・パンクも!

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なんとカニエ・ウェストのアルバム全曲試聴会があると、昨日の朝にレーベルの方から急に電話が! しかし、場所も具体的な時間も決まっていなくて、たぶん8時くらいと。

実は、私は昨日の夜は、新スーパーマン、世界が大注目の『マン・オブ・スティール』のプレミアに行くことになっていたので、そんな急に言われても……という感じだったのですが、こんな急な連絡だから、きっと遅れて始まるに違いないと思っていたら……。案の定、決定の連絡が来た頃には、夜の10時集合になっていました。おかげで、スーパーマンから、”Yeezus”のハシゴをするというとんでもない夜となりました!

この急に決まったアルバム試聴会には、なんとジェイ・Zやビヨンセ、ティンバランド、バスタ・ライムス、Qティップなども来ていました。

会場となったのは、ミートパッキングというオシャレな地区の写真スタジオなどがあるビルだったのですが、何が素晴らしかったって、そのビルの1階にある車庫で行われたので、道行く一般の人にも公開されていたこと。さらに、向かいにあったビルの壁にも、映像を映し出す手法だったので、通って行くバスの運転手さんなどもこの新作を聴けたということです。

カニエも途中でそれについて言及していて、「今NYのど真ん中で誰でも聴けるリスニング・パーティをやっているのに、街をシャットダウンしろとか言われないことが素晴らしい」と感謝していました。この日のカニエは写真のように、ハッピーなモードで、途中でアルバムに合わせてラップする姿まで披露しました。

この日カニエが語ったこと、いくつかご紹介。

●アルバムに参加したアーティスト:
前から語られていた、ダフト・パンクが「3~4曲」参加しているということの他に、なんとリック・ルービンがエグゼクティブ・プロデューサーとしてアルバムのインスピレーションとなり、非常に大事な役割を担ったということ。「俺が今回やったこと。”New Slave"のビデオから、アルバムにジャケ写がないことなど、すべては、“リック・ルービンだったら一体どんなことをやるだろう”と常に考えながらやったんだ」と。

さらに、これまた驚きなのが、17歳のシカゴ出身筋金入りのギャングスタラッパー、チーフ・キーフと、Bon Iverのジャスティン・ヴァーノンが同じ曲“Can't Handle My Liquor”で共演。シカゴについて歌われていました。

また、ビリー・ホリデイの“Stange Fuit"がサンプルされた曲で、TNGHTの“Higer Ground"も。さらに、C-Murderもサンプル。

King Louie, Kid Cudiも参加。

●アルバム・タイトルについて。
「アルバムのタイトルについてちょっと説明させてもらいたい。ウェストというのは俺の奴隷名で、”イーザス”は、俺の神の名前なんだ」と。

●アルバムの主旨について。
「このアルバムを作るにあたって、捧げるということを学ばなくてはいけなかった。このアルバムというのは、捧げることについてなんだ。この制作過程のすべては捧げることについてだった」

「ミュージシャンとして俺はより強靭な声となっていくことを目指しているし、人々に力を与えるような存在になりたい。世の中は、同じように機会が与えられているように思えるけど、実際はそんなことはなくて、1400人のビリオネアがいる中で、黒人はたったの7人しかいない。俺はこの数年そういうことについて考えてきて、それは例えば“New Slave"という曲の中で歌われていたりする」

「セント・マーティン芸術学校に行った時に、バレンシアガやランヴァンなどのような真のクリエティビティというもの学び、それを音楽として提示してみせようとしたんだ。高額を出してブランド品を買うのではなく、人に届けようとした。なぜなら今日ここに来てくれたティンバランドのように、本当に音楽シーンには、真の才能を持った人達が本当にたくさんいるんだから」

「俺は、ブラック・パンサー(父)の息子として、シカゴ州立大学の英文科初の黒人代表の(母)の息子として生まれ、そして俺の祖父は、市民権運動の活動家だった。だから俺は言葉をビートに乗せてきたんだ」

「俺は36歳になって、今はカルチャーに影響を持つような存在になっていると思うし、時代を前進させることが大事だと思っている。だから自分の持っている力を最大限に見せていきたいと思っているんだ」

●マーケティングについて。
「俺は普通のミュージシャンのようにありきたりのシステムの中にいるつもりはないんだ。俺には新しい戦略がある。それは“戦略はなし”と呼ばれるものだ。そして、俺にはアルバムの売り上げを上げる計画がある。それは”より良い音楽を作る”という計画なんだ」。

●その他
「俺はジョイ・ディヴィジョンが誰なのかも知れなかった。だけど、それはすでに俺の中にあったもので、だから『808』のようなサウンドができたのだと思う」。

「来週末には、500カ所で、このプロジェクターをやるつもりだ」。

私は昨日のライブの興奮覚めやらないままの今日だったので、異様に早く着いてしまい、おかげでカニエに直接話しをする機会までありました。と言っても、昨日のライブがいかに素晴らしかったのか、伝えただけで、「ありがとう」と言われただけだったのですが。何か聞くべきだった、と後で激しく後悔しました。

このリスニング・パーティは、ファッション業界の人から、カメラマン、クリエイターなどが参加していたらしく、とにかく会場がぎちぎち。みんな踊りまくっていたので、なかなかメモも取れず(言い訳)。恐らく曲は10曲収録だったのではと思います。アルバムは全体的にやはり思いきりヘヴィなトーンで、一言で語り尽くせないのですが、間違いなく傑作だと思います!

追ってまた詳しくレポートさせていただきます。

『イーザス』の発売は、アメリカは6月18日、日本盤は、6月26日予定ということです。

こちらに日曜に行われたフェスのトリで披露された”Black Skinhead"のライブ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=4v0XWYKvkX8
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