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    ルー・リードのNY追悼集会に行ってきた

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    11月14日にNYでルー・リードの追悼集会が行われたので行ってきた。

    元々パフォーマンスやスピーチもないと言われていたので、一体どんな感じになるのかなと思ったら、本当に、巨大スピーカーがあって、ルー・リードの音楽が爆音で聴こえているだけだった。それをみんながただ聴いているというものだったけど、それがすごく良かった。

    行われた場所はリンカーン・センターの庭で野外。ローリー・アンダーソンもいて、ニコニコしながら写真を撮ったりしていた。気付けば作家のサルマン・ラシュディがいたり、先に行った人によると、最初はジュリアン・シュナーベルも来ていたようだ。私は、見かけなかったけど、友達によるとキム・ゴードンもいたという。有名人も一般人も一緒に、ストリートというか野外で、普通にただ音楽に聴き入っているという姿が、最近見かけなくなった、ニューヨークのアンダーグラウド・カルチャー・シーンみたいな感じで良いなあと思った。

    午後1時に始まって4時まで行われ、流される曲は、家族が選んだということ。私は3時近くに到着したら、ちょうど“Sunday Morning”がかかっていた。そこから“Sword of Damocles”で、“I love you, Suzanne”、“Ride Slaly Ride”、“Dirty BLVD”では、終わった後に拍手が。耳に飛び込んでくるフレーズは最初から死について、または残された人に向けて歌っているようなものばかりに聴こえた。

    その他“Perfect Day”、“Think It Over”、“Walk On The Wild Side”と来て、4時が近付いてきたので、最後どうやって終わるんだろうと思って結局最後までいたんだけど、そこから“All Tomorrow's Parties”で、その時ちょうど4時くらいだった。ああ、やっぱりこうやって終わるのか、と思ったところで、“Metal Machine Music”がかかって、みんな「うおー」という感じだった(笑)。これは長いぞ、と思ってたら、残念なことに、全部は流さないで、2~3分で終わってしまった。

    最後に自然にローリー・アンダーソンの周りに輪ができて、笑顔で手を振りながら、「みんな今日はどうもありがとう」と言っているのを見たら、思わず涙がこぼれてしまった。

    特に派手なこともなくて、淡々とみんな聴き入っていて、それがとても良い会だったと思う。行って良かった。
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