まちぶせのロックンロールは正しい

まちぶせのロックンロールは正しい

まちぶせ、アルバムのツアーファイナルは下北沢シェルターでのワンマン。いいライヴだった。感動した。久しぶりにこんなライヴを観たような気がした。

たぶん、まちぶせの3人はロックンロールを取り上げたらほんとどうしようもない人生を送ることになるんじゃないか、と思う。そういうやつらが鳴らすロックンロールはどこまでも純粋で、不器用で、こんがらがっている。でもその純粋さとか不器用さとかこんがらがっている感じは、じつはロックンロールにとって最大の武器だ。その武器は例えばお金を儲けるとか名声を得るとか、そういうことには役に立たないのかもしれないけど、生きる上ではぶっとい柱になる。その柱を守るために、彼らは愚直に音を鳴らし続けている。

上で「感動した」と書いたけど、本当に感じたのはそんな偉そうなことではなくて、もっと謙虚で清々しい、ロックンロールに対する畏敬と感謝の念みたいなものだった。こいつらを生かして動かしているのはロックンロールだと思うと、泣けてきた。

もっと要領よくやれよ、と思うところもあるけど、ロックンロールの本質に殉じている彼らの正しさを見ていると何も言えなくなる。無責任な言い方かもしれないけど、彼らがこのままどこまで走れるのか、限界まで見届けたい、と思う。
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