吉井和哉「スイートベイジルの夜」

吉井和哉「スイートベイジルの夜」

ソロ10周年記念のボックスセット『10 -ten-』購入者特典のプレミアムライヴ。ジャズコンボにストリングスを加えたような編成のバンドで、もちろんアレンジもこの日のためのスペシャルなもの。

言わなきゃいけないことを言わないまま終わっちゃうことが多いので、とiPadに打ち込んだメモを読みながら、吉井は「YOSHII LOVINSONはこういうことがやりたかった」と言っていた(「ロックばっかりやっているとロクなことがない」とも・笑)。

購入者向けのライヴだから、趣旨としてはファン感謝イベントということになるのだろうし、実際すごくフレンドリーなムードだったけど、それだけじゃない、10年をかけて掘り出されたものが透けて見えるライヴになっていたところが、吉井和哉の業の深さ。“CALL ME”も藤圭子“圭子の夢は夜ひらく”のカバーも“BEAUTIFUL”も、すばらしく生々しかった。

『10 -ten』、すごい物量だけど、飲み込まれそうになる作品です。
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