大森靖子という「意思」について

大森靖子という「意思」について

大森靖子の2ndフルアルバム『絶対少女』(明日発売)が、上のジャケット(写真を撮っているのは蜷川実花)からもわかるとおり、凄い。ジャケット以上に中身が凄い。
いいとか悪いとか美しいとか醜いとかポップだとかパンクだとか、そういうことではなく、凄い。凄いというのは、凄みがあるという意味だ。

「少女」に「絶対」はない。「少女」とは常に男の子とかいとこのお姉さんとか隣のオバサンとか飲みかけの缶ビールとか使い古された毛布とかシャープペンシルとか、とにかく少女以外の何かとの対比によって規定される、相対的なものだからだ。だが大森靖子はそこに絶対性を見出す。見出すというか、「絶対なんだ」と宣言する。つまりこの言葉は彼女の意思なのだ。子どもだろうが大人だろうが、かわいかろうがかわいくなかろうが、イタかろうがイタくなかろうが、『絶対少女』であらんとする強烈な意思。このアルバムにはその凄みがある、と思う。ロックにも、アイドルにも、J-POPにも、最大出力のリスペクトとアンチテーゼが放たれていて、もはや自分が好きなのか嫌いなのか、はっきり言ってよくわからないけど、とにかく聴いていると心がざわつく。

と書いてみたところに届いた“ミッドナイト清純異性交友”のMV。


大森靖子×橋本愛×蒼波純×松居大悟、という組み合わせの、何かがあふれている感じはどうだろう!

アルバムについては以下のオフィシャルサイトの特集ページで彼女自身が全曲に詳細な解説をしているので、そちらを。
http://oomoriseiko.info/zettaisyoujo/
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