グライムス、赤坂にてアートの尖兵と化す

グライムス、赤坂にてアートの尖兵と化す

フリーキーなDIYポップの軽やかさはそのままに、いろんなところがめちゃくちゃパワーアップしていて、今後誰も見たことのない高みに辿り着くのではないか、とまで思わせたグライムスの東京公演。尖ったマインドをキュートに見せる“Kill V. Maim”が最高だ。

サポートアクトは台湾の女子ラッパー。実験性の強いIDMヒップホップをやっているそのアリストパネスを、グライムスことクレアは天才と呼び、“Scream”のコラボでがっちりとフックアップしてみせた。

アーティストたちの才能が神からの賜り物なら、天使はそれを守る戦士である。クレアはその美声と知識を、アートを守る使命のために使い始めた。それが『アート・エンジェルズ』というポップの覚醒だったのではないか。予算をつぎ込むのではなく、創意工夫の照明演出も美しかった。(小池宏和)
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