【完璧予習】映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を200%楽しめる音楽ガイド

【完璧予習】映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を200%楽しめる音楽ガイド
5月12日の日本公開がいよいよ間近に迫ってきた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。銀河系のあちこちで繰り広げられる、壮大なSFアドベンチャーの中心で暴れまくるのは、もちろん今回も、マーベル・コミック史上最強のぽんこつヒーロー集団=ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々だ。
スター・ロード(クリス・プラット)の「父親」が鍵となる物語の新展開も気になるところだけど、音楽ファンにとって、もうひとつの待ちきれないポイントは、やっぱり「最強ミックステープVol.2」の中身! サントラ盤が異例の大ヒットを記録した前作では、デヴィッド・ボウイの“月世界の白昼夢”や10ccの“アイム・ノット・イン・ラブ”など、70年代ロックの数々の名曲が映画全編をポップに彩ってくれていた。果たして、今回の続編は?

その前に、おさらい……「最強ミックステープVol.1」とは?
【完璧予習】映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を200%楽しめる音楽ガイド
2014年に公開され、世界中で大ヒットを記録した映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。その物語の中で、主人公のぽんこつヒーロー、ピーター・クイル/スター・ロードが肌身離さず持ち歩いていた旧式のウォークマンには、「最強ミックステープVol.1」と手書きラベルの貼られたカセットテープが入っていた。
実はこのテープ、若くして亡くなってしまったクイルの母親が、愛する息子のために選曲し、この世に「形見」として遺した最後のプレゼント。他の人から見れば、カセットテープなんて過去の時代の「遺物」かもしれないけど、クイルにとっては、命よりも大事なもの。世界でたったひとつの「宝物」なのだ。
そして、その前作のラストでは、実は「Vol.2」と題された、もう一本別のミックステープもあった!という衝撃の事実が判明。今回の新作『~リミックス』でついに明らかになる、その気になる中身は……!?

ついに全貌が明らかに。「最強ミックステープVol.2」は、ここをこう聴こう!
01. Electric Light Orchestra – Mr. Blue Sky
02. The Sweet – Fox on the Run
03. Aliotta Haynes Jeremiah – Lake Shore Drive
04. Fleetwood Mac – The Chain
05. Sam Cooke – Bring It on Home to Me
06. Glen Campbell – Southern Nights
07. George Harrison – My Sweet Lord
08. Looking Glass – Brandy (You're a Fine Girl)
09. Jay & The Americans – Come a Little Bit Closer
10. Silver – Wham Bam Shang-A-Lang
11. Cheap Trick – Surrender
12. Cat Stevens – Father and Son
13. Parliament – Flash Light
14. The Sneepers – Guardians Inferno (feat. David Hasselhoff)

「一体どんな選曲になるのか!?」と、映画が完成する遥か前から、さまざまな噂が飛び交っていた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』の音楽。その全貌がついに明らかになる公式サントラ盤が、4月21日、Hollywood Recordsから発売された。正式タイトルは『Guardians of the Galaxy Vol. 2: Awesome Mix Vol. 2 (Original Motion Picture Soundtrack)』。
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今回もまた、選曲はジェームズ・ガン監督自らが担当。曲のほとんどは70年代のロックやソウルの名曲からセレクトされている。その一方で、シリーズ初の試みとして、オリジナルの新曲(『ナイトライダー』でおなじみ、デヴィッド・ラッセルホルムがヴォーカルに参加した70年代風ディスコ・アレンジの⑭!)が収録された点も注目だ
というわけで、ここからはその全14曲の中でも、劇中で「特に」重要な使われ方をされている「最注目」の5曲をピックアップ。簡単な曲紹介と共に、もうすぐ公開になる映画をより深く楽しむための予習ポイントも(もちろん、ネタばれにならない程度に!)チェックしていこう。

Electric Light Orchestra – Mr. Blue Sky エレクトリック・ライト・オーケストラ/ミスター・ブルー・スカイ
おなじみジェフ・リンの率いるE.L.O.が77年にリリースした2枚組大作『アウト・オブ・ザ・ブルー』のC面4曲目に収録され、シングルとしてもヒットを記録した曲。ちなみに『アウト・オブ・ザ・ブルー』のC面は、「Concerto for a Day(雨の日のコンチェルト)」と題された「組曲」形式になっていて、この“ミスター・ブルー・スカイ”は、そのフィナーレを飾る「大トリ」曲でもあった。
【予習ポイント】70年代最強のシンフォニック・ロック・バンドだったE.L.O.のサウンドには、スペースオペラ的なワクワク感が満載。今回の映画では、オープニング直後の「いきなり大ピンチ!?」なシーンのBGMで登場。これから始まる壮大な物語への期待をハイテンションに煽ってくれます。

Fleetwood Mac – The Chain フリートウッド・マック/ザ・チェイン
76年にリリースされ、これまでに全世界で累計4500万枚以上を売り上げたモンスター・アルバム『噂』のB面1曲目に収録されていた人気曲。スティーヴィー・ニックスやリンジー・バッキンガムなど、メンバー5人がバラバラに書いていた曲の断片を繋ぎ合わせて1曲に仕上げたナンバーで、当時の彼らにしては珍しく、5人全員がソングライティングにクレジットされている。
【予習ポイント】この曲は、基本的にラブソング。題名にもなっている「鎖=The Chain」のように、別れた恋人への「切っても切れない」思いを歌っている……のだけど、ジェームズ・ガン監督は、そのテーマをもっと広い解釈に拡大。そこで試されるのは、最大の試練を迎えたガーディアンズ・オブ・ギャラクシー全員の「真の友情の絆」なのだ。

George Harrison – My Sweet Lord ジョージ・ハリソン/マイ・スウィート・ロード
ビートルズ時代は、ジョンとポールという二人の天才の陰に埋もれていることが多かったジョージ・ハリソン。この曲は、そんな彼がソングライティングの才能を一気に開花させた70年の大名盤アルバム『オール・シングス・マスト・パスト』のA面2曲目に収録。アルバムからの1stシングルとしても大ヒットを記録した。
【予習ポイント】映画の中では、スター・ロードの父親、エゴ(カート・ラッセル)が「所有」する惑星のシーンで流れる。ジョージ・ハリソンにとっての「神=Lord」とは、当時の彼が崇拝していたヒンドゥー教の神「クリシュナ」のことだけど、『リミックス』の物語での「神」とは、いったい誰のこと!?

Looking Glass – Brandy (You're a Fine Girl) ルッキング・グラス/ブランディ(ユーアー・ア・ファイン・ガール)
今回の映画の中で、スター・ロードの両親の「初恋ソング」として重要な使い方をされている、とってもスウィートなポップ・バラード。ルッキング・グラスは、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドなどと同じニュージャージー出身のバンドで、72年にリリースしたこの曲がキャリア最大のヒット曲となった。
【予習ポイント】知名度は(特に日本では)低いけど、美しいメロディが耳に心地よいこの曲は、これまでにたくさんのバンドにカバーされてきた。中でも意外なのは、04年のワールド・ツアーでこの曲をよくカバーしていたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。下のライブ映像は、ドイツのRock Am Ringフェスに出演した際のもの。ジョン・フルシアンテも嬉しそう!

Cat Stevens – Father and Son キャット・スティーヴンス/父と子
「母の愛」がテーマだった1作目に続き、今回の『リミックス』の物語で大きなテーマとなっているのは「父と息子」のフクザツな関係。その一番の象徴とも言えるシーンで流れるのは、70年代前半に人気を集めたイギリス人のシンガーソングライター、キャット・スティーヴンスのこの曲。70年リリースのアルバム『父と子(Tea for the Tillerman)』に収録されている。
【予習ポイント】この曲の歌詞は、父と子の「会話」になっていて、反抗期の息子と、その家出を思いとどまらせたい父親の言葉が交互に綴られていく構成になっている。スティーヴンスは「父」と「息子」のパートで、ヴォーカルのトーンも微妙に変えながら歌っているので、そのへんのニュアンスに注目しながら予習しておくと、映画を観たときにも、より深く楽しめるはず!

(内瀬戸久司)
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