彼らが創立メンバーでもある、デザイナー集団「TOMATO」の結成25周年を記念する企画展が12日スタートし、4月3日まで渋谷PARCOで開催されています。
初日の今夜、アンダーワールドのなんともプレミアムな招待者限定のライヴが行われたのですが、驚かされたのはその趣向です。
そもそも事前に、今回のライヴは、観客がヘッドホンを装着して楽しむ「ヘッドホンライヴ」であることは告知されていたのですが、なんと会場が渋谷PARCO PART3の屋上!
寒空の下、特設ステージで繰り広げられるアンダーワールドのスペシャルな生演奏を、ヘッドフォンを装着したオーディエンスが踊りまくりながら楽しむ、というあんばいです。なので、渋谷の街への音漏れはなし。光景としては、夏フェスでおなじみの「サイレントディスコ」の有り得ないほどの贅沢版、と言えるかもしれません。
じつは、ライヴの模様は、別会場の「生中継ストーリーミング」で観ていたのですが、こちらも、「TOMATO」らしくテクノロジーを活用した趣向で、なかなか面白い体験となりました。
ライヴは、“カウ・ガール”や“ボーン・スリッピー”、“オールウェイズ・ラウド・ア・フィルム”まで、歴代のヒット曲が次々繰り出され、たっぷり1時間15分やりましたよ。屋上で生でライヴを体感できた200名の超ラッキーな観客の方々、本当にうらやましいです!!!
16日に発売されるニュー・アルバム『バーバラ・バーバラ~』から何曲か披露されましたが、ミドルテンポののびやかなグルーヴの新曲などは、サマソニでスタジアムの大音量で聴いたらたまらんだろうな、という気持ちよさでした。
エキシビジョンのほうも、館内の階段など思わぬスペースで作品のプレゼンテーションがあったりして、PARCOのロゴもTOMATO作ですし、渋谷のあの一帯が文字通り「TOMATO」の世界観に浸れる空間になっていました。お好きな方はぜひ。(森田美喜子)