先週のブリット・アワードでは、コールド・プレイのクリス・マーティンが“ディファレント・コーナー”を絶唱。
歌の途中からスクリーンに映ったジョージとクリスがデュエットするという一幕もあり、何より歌の前に元ワム!のアンドリューが追悼メッセージを捧げていたのが、本当に感動的だった。
ジョージ・マイケルのミュージシャンとしての圧倒的な才能が再評価されている今だからこそ読んでほしいテキストを、ロッキング・オン4月号に掲載した。
彼が生前にその素顔を明かした1万字超のインタヴューだ。
80年代、「イギリスの音楽が、ブリティッシュ・スチール(元英国鉄鋼公社)を越える巨大輸出産業だった」(本人曰く)時代、華やかな成功の裏で、彼は何を守り、闘い続けていたのか……?
ということがリアルに伝わってくる。
イギリス在住の高野裕子さんが、2005年に行った対面インタヴューで、ちょうどドキュメンタリー作品『素顔の告白』が公開されたタイミングだったため、彼自身の生い立ちや、恋人や家族、ポップ・ミュージシャンとしての夢と現実、そして音楽の未来について、
とても真摯に語られてている。
2010年代の最前線、表紙巻頭のエド・シーラン、
そして1960年代の最前線『ザ・ビートルズ史』の著者が語る「知られざるビートルズの真実」、
とともに、ジョージ・マイケルの、ポップへの愛の闘争史を体験してほしいと思う。(井上貴子)
先月号(3月号)掲載の追悼記事はこちら↓