1月18日の発売日を前に、明日から始まるニール・ヤング監督作品の爆音上映会(梅田&渋谷クラブクアトロ)で先行販売されるそう。
2012年に自伝『Waging Heavy Peace(ニール・ヤング自伝)』を出版しているが、本書はそれとはまったく印象が違う。
「車に注いできた愛情と、自身の生き様の回想が交錯する回想記」と当初から謳われていた通りエッセイ的な要素が強いというか。といっても464ページですが…。
と帯に書かれているように、バンドのこと、楽曲のこと、楽器、家族、政治……などなどが彼自身の言葉で綴られているそうだ。いかにして、ニール・ヤングは「ニール・ヤング」となったのかーーそのすべてがここに。
愛情溢れる車のイラストによるところも大きいが、自由でいてこだわるところにはどこまでもとことん徹底的にこだわる、頑固でいてチャーミングな、とてもニール・ヤングらしい一冊だと思う。
ロッキング・オン2月号、松村雄策さんのレビューにて書評を掲載している。
また、今年で15周年を迎え、いまや全国規模で開催される爆音上映会だが、その始まりは実はニール・ヤングで、2003年11月の来日公演記念企画として、ライブ用の音響システムを使い『イヤー・オブ・ザ・ホース』(ジム・ジャームッシュ監督)の上映をしたのがきっかけだった。
今回上映される2作品は、伝説の初監督作品『ジャーニー・スルー・ザ・パスト』(10年前に発売された「アーカイヴ・ボックス」に収録されたものの、日本語字幕はなし)、
そして、6年ぶりにクレイジー・ホースと組んだ87年のヨーロッパ・ツアーの記録で、正式公開はアメリカでも2015年まで待たなければならなかった『マディ・トラック』。ともに初めての日本語字幕をつけての貴重な上映会となる。(井上貴子)
『ニール・ヤング 回想』
ニール・ヤング 著・イラスト、清水由貴子 訳
2019年1月18日発売
4,800円+税、A5判・ハードカバー、464ページ
出版社:河出書房新社 ISBN:978-4-309-92162-4
<爆音上映15周年記念 ニール・ヤング監督作
『ジャーニー・スルー・ザ・パスト』、『マディ・トラック』爆音上映>
◆開催日時/場所
2019年1月10日(木) 梅田クラブクアトロ
2019年1月15日(火) 渋谷クラブクアトロ
両日とも
18:15開場/18:45開演 『ジャーニー・スルー・ザ・パスト』
20:30開場/21:00開演 『マディ・トラック』
◆料金 1作品券 前売1,800円+1ドリンク(600円)/当日 2,300円+1ドリンク(600円)
2作品通し券 前売 3,000円+1ドリンク(600円)/当日 3,500円+1ドリンク(600円)
◆チケット
チケットぴあ、ローソンチケット、e+、渋谷・梅田クラブクアトロ店頭にて発売中!
◆企画制作:boid /PARCO 協力:Lookout Management 、Toshi Onuki
http://www.boid-s.com/5229
『ジャーニー・スルー・ザ・パスト』 原題:Journey Through The Past
1974年/アメリカ/79分
今なお現役で精力的に活動を続ける反骨のロックスター、ニール・ヤングがバーナード・シェイキー名義で発表した幻の監督デビュー作。バッファロー・スプリングフィールドからSCN&Y、「ハート・オブ・ゴールド/孤独の旅路」が全米1位を獲得する1972年に至るニール・ヤングの旅路。名盤「ハーヴェスト」録音時の記録映像など貴重なフッテージを多く含む。ミュージカル・ドキュメンタリー 監督:バーナード・シェイキー(ニール・ヤング)、プロデューサー:フレデリック・アンダーヒル 出演:デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、バッファロー・スプリングフィールドほか
『マディ・トラック』 原題:Muddy Track
2015年/アメリカ/72分
1987年に行われたクレイジー・ホースとの約6年ぶりとなるヨーロッパツアーを克明に記録。ニール・ヤング自ら入手したてのハンディのビデオカメラを用い撮影した舞台上や道中の映像、リハーサルやバックステージ、ライヴ・シーンまでファン垂涎の貴重映像を惜しみなく収録したツアー・ドキュメンタリー。 監督:バーナード・シェイキー(ニール・ヤング)、プロデューサー:L.A.ジョンソン 出演:ニール・ヤング&クレイジー・ホース