クイーン×村治佳織!? 天才たちの貴重なコラボを目撃!@ミッドタウン日比谷で『ボヘミアン・ラプソディ』から生まれた新企画が
2019.03.31 12:14
東京ミッドタウン日比谷の1周年記念イベントとして、1Fアトリウム特設ステージで「映画×音楽」をテーマにしたイベントが昨日から開催。映画『ボヘミアン・ラプソディ』と日本のアーティストたちとのコラボという興味深いもので、その初日はとても豪華な幕開けとなった。
“禁じられた遊び”、“アルハンブラの思い出”(近距離で指の動きまで目視できて感激……)、『ハウルの動く城』の“人生のメリーゴーランド”といった定番曲に加え、“ウィ・ウィル・ロック・ユー”をスペシャルなアレンジで披露。背景のスクリーンには、『ボヘラプ』でのクイーンの演奏シーンが流れていた。
「スパニッシュな雰囲気と、桜の季節なので和のテイストを入れてみました」とご本人がMCで語っていたとおり、時には琴のような風雅さを、時には三味線のような激しさをアコースティック・ギターで表現し、最後には“ボヘミアン・ラプソディ”のフレーズも紡ぎだす。
短い時間だったが、それがかえって夢のようにはかなく美しかった。
ブライアン・メイにすごく聴いてほしかった……。
フレディにとってスペインは、ソロでモンセラート・カバリエと共演のために足を運び、また“バルセロナ”を歌い、愛している国のひとつだったし、言うまでもなく日本も大のお気に入りだった。そのふたつの国の文化を自然に融合させていたところも感慨深かった。
イベントは、4月5日まで開催。毎日18:00~╱19:00~。おおはた雄一+坂本美雨(4╱1)の“ラヴ・オブ・マイ・ライフ”も素晴らしいに決まってるし、鍵盤男子(4╱2)の連弾メドレーも気になる。詳しくはこちら。
https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/anniversary/2019/
またBillboard cafe & diningでは、編集長・山崎洋一郎がキュレーターを務めるCD・書籍の紹介コーナーを本日まで展開されている。
そして、明日発売のロッキング・オン5月号では、フレディ・マーキュリーの秘蔵ロング・インタビューも掲載されている。
フレディの不出生の才能とその知られざる素顔や、クイーンというバンドだけが持つスペシャルな魔法については、映画上映以来多くのメディアで語られてきた。しかし今回お届けするインタビューも、その決定版のひとつだと思う。
1984年、ジャズやファンクといった新機軸にチャレンジし賛否両論を浴びてきたクイーンが、久しぶりにファンが待っていたアルバム『ザ・ワークス』をリリースした直後のインタビュー。彼の最愛の恋人・ジム・ハットンと出会った時期でもあり、翌年には初のソロ・アルバム『MR.バッド・ガイ』を発表。
そんな転換期だからこそ、個人としての本音が包み隠さず語られている。
マイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイとのコラボレーションについて、クイーンというバンドの4人のエゴのぶつかり合いを彼がどうとらえているか、自らのセクシュアリティについて、80年代のカルチャー・クラブやデッド・オア・ライヴといったトランスジェンダーを強調したアーティストたちをどう思っているか……etc.ぜひ読んでほしい。
クイーンは、再びアダム・ランバートをボーカルに迎えたツアーを7月からカナダ・北米でスタートする。 映画『ボヘミアン・ラプソディ』が生んだ狂騒がまだまだ続くことを、そして何より来日公演の実現を願うばかりだ。(井上貴子)
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