メタリカ!

ふたを開ければ2時間半近くの怒涛のフルセット。
しかも2回目のアンコールをさんざん引っ張った上に、演奏が終わってからも恐らく10分ぐらいメンバーが全員ステージに残って、ライヴの余韻に浸り、ファンとの交流を積極的にはかっていた。
それぐらいメタル・マスターズにとっても充実のライヴだったんだろう。

今となって有無を言わせないロック界の王者となったメタリカだけど、もとはただのぼんくらメタル少年たち。
金や名声など関係なく、ただ好きな音を鳴らしていただけ。
初期の曲が大半を占めた今日のライヴを観て、改めて彼らのその魅力を強く感じた。
セットにしたって、直前に出たリンキン・パークのそれと比べても、視聴覚スペクタクルはほぼ皆無で、階層のある立体的なステージだったとはいえ、かなりストイック。
基本、生身の演奏だけにすべてを賭けた、彼らのオールドスクールな鋼鉄魂がほとばしる最高のパフォーマンスだった。

個人的にも最初の4枚の曲には中学生のころの血がよみがえり、煮えたぎるので、相当興奮した。
昨日のローゼズもそうだけど、ティーンのときに染まった音楽の歌詞は絶対に忘れることがない。
最後にラーズが近いうちにまた来るからな、と言ってたけど、心待ちにしてます。(内田亮)
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