ジェイク・バグの新PV”ア・ソング・アバウト・ラヴ”

ジェイク・バグの新PV”ア・ソング・アバウト・ラヴ”

ジェイク・バグの『シャンリ・ラ』に収録されている”ア・ソング・アバウト・ラヴ”のPVが公開された。

この曲、初めて聴いたのは昨年サマソニ後の渋谷AXでの単独公演だが、実際に聴いて身震いをしたのを今でも覚えている。
デビュー作におけるジェイクの特徴と言えばストイックで淡々としているところだと思うのだが、それだけに、この曲における露骨にエモーショナルな歌い上げはホントに衝撃的だった。
アコギ1本を持ってステージに立つ、というその姿はなにも変わらないのだが、これを歌っているときにジェイクが発っしていたパワーは、なんていうか、タイプはまったく違うけど、ボノやビリー・ジョエルなど、情緒とエネルギーを兼ね合わせた歌声で万人を掌握できるボーカリストに匹敵する、ホントに凄まじいものがあったような。
ジェイクの名バラードと言えば、やっぱりデビュー作に収録されている”ブロークン”だと思うが、それと比べてこの曲が彼にとってまったくの新境地だってことはすぐにわかるだろう。
こちらも泣けます。

PVもこれまでになくセンチメンタル。
これまでの映像作品には、どこかダーク・ユーモアが隠されていたが、この曲は皆無。
前から書いているが、それが楽曲であろうと、ライヴであろうと、PVであろうと、インタヴューであろうと、触れるたびに確実な成長が感じられるのが、またジェイク・バグの大きな魅力である。
『シャングリ・ラ』はホントに素晴らしいアルバムであるけど、そういう意味では、通過点に過ぎないわけで、これからもジェイク・バグには驚かされ続けられるだろう。(内田亮)
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