『北斎』展×SIGHT ARTで北斎の魅力にどっぷり浸る!

『北斎』展×SIGHT ARTで北斎の魅力にどっぷり浸る!
現在、東京・上野の森美術館で開催中の『ボストン美術館浮世絵名品展 北斎』。ボストン美術館所蔵の葛飾北斎の作品約140点が一挙に紹介されている同展ですが、入場者数が10万人を突破したそうです。私が行った日も、夫婦や家族連れから若いカップルまで幅広い層の北斎ファンで大盛況でした。
『SIGHT ART』第1号の北斎大特集の誌面上でもその作品の迫力に圧倒されますが、やっぱり実物で見る美しさや絵の力はとにかくすごい。しかも、ボストン美術館の浮世絵は最近まで門外不出でほぼ公開されていなかったので、本当に状態が良く、まさに今摺りあがったかのような美しさ。はるか遠くのボストンで、日本が世界に誇る画家の作品がこんなに多く、最高の状態で大切に保管されていたなんて、嬉しいやら、なんだか複雑な気持ちやらがこみ上げてくるのですが……それはともかく、北斎の凄みをこれほどじっくり体感できる展覧会は過去にはなかったはず。
そして『SIGHT ART』は、北斎ファンなら同展と併せて必ず手にとってほしい1冊。これまでになかった新たな視点で、実はあまり知られていなかったその人となりや制作の動機を読み解くことで、なぜ北斎があれほどまでの表現の極致に達したのか、その理由にとことん迫っています。『北斎』展の美しい作品と併せて読めば、表現者・北斎の愛すべき人間性や新しい表情が生々しく浮かび上がり、北斎への理解をより立体的に深めることができるはずです。同展をもうご覧になった方も、まだの方も、ぜひ書店で手にとってみてください!
写真は同展チケットの半券とミュージアムショップで思わず買ってしまった「お岩さん」のマグネット。『SIGHT ART』はミュージアムショップにも置いていますので、ぜひ鑑賞のお供にどうぞ!
そして、『ボストン美術館浮世絵名品展 北斎』は11月9日(日)まで。未見の方は急いでお出かけを。(川辺)
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