BUMP OF CHICKEN、ツアー最終日の感想

BUMP OF CHICKEN、ツアー最終日の感想
気に入っている曲やプレイリストで聴き馴染んだ曲を生で楽しむための場所、という場にライブがどんどんなってきている今ではなおさら、バンプのライブがいかに特殊で特別であるかが本当によくわかる。BUMP OF CHICKENのライブは、その曲を送り出した者と受け取った者が出会う場所であり、出会うことでその曲がどれほど自分にとって(送り出した者にとっても受け取った者にとっても)大切なのかを確認できる場所だ。集まった人すべての人生や時間が交差しながら巡り巡るような、そんな場所だ。
「be there」というタイトルの今回のツアーは、そんなバンプにとってのライブの意味が大きなテーマになっている。観客エリアの真ん中にあるサブステージからライブが始まることもそうだし、お客さんとのコミュニケーションがいつもよりも多いのもそうだし、観客を圧倒するような映像や照明が少なく、会場全体を柔らかな一体感で包むような演出だったこともそうだと思う。
もちろんライブは曲を聴くための場だ。でもそれ以上のものなのだということを、バンプはこのコロナ禍以降の世界で僕たちにはっきりと見せてくれた。(山崎洋一郎)
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