「be there」というタイトルの今回のツアーは、そんなバンプにとってのライブの意味が大きなテーマになっている。観客エリアの真ん中にあるサブステージからライブが始まることもそうだし、お客さんとのコミュニケーションがいつもよりも多いのもそうだし、観客を圧倒するような映像や照明が少なく、会場全体を柔らかな一体感で包むような演出だったこともそうだと思う。
もちろんライブは曲を聴くための場だ。でもそれ以上のものなのだということを、バンプはこのコロナ禍以降の世界で僕たちにはっきりと見せてくれた。(山崎洋一郎)