ついに完成か?! リアム・ギャラガー待望のニュー・アルバムにまつわるあれこれを総まとめ

ついに完成か?! リアム・ギャラガー待望のニュー・アルバムにまつわるあれこれを総まとめ

2019年は、再びリアム・ギャラガーの年になる。そう断言できるのは年明け以降、リアムの周辺が待望のニュー・アルバムに向けて一気に騒がしくなってきているからだ。
まず、この3月23日のリアムのツイートで明かされた予定通りにことが進んだとすれば、ニュー・アルバムは4月2日に既に完成したということになる。


リアムは3月11日の時点で「あと数週間はかかる」とツイートしていたので、4月2日に完成したとすればかなりの有言実行、順風満帆のレコーディングだったことがうかがえる。

2017年のソロ・デビュー・アルバム『アズ・ユー・ワー』に続くニュー・アルバムについて、リアムは昨年の春頃からすでに具体的に語り始めていた。4月には前作に引き続きグレッグ・カースティンとアンドリュー・ワイアットと共に最初のセッションを敢行したと報告。また、「Absolute Radio」でのインタビューによると最初のLAレコーディングで6曲の新曲を録ったと明かした。


その約半年後となる12月には「ソングライター集団とLAでファッキン最高な1週間過ごした」とツイート。


ちなみに「Biblical」とはリアムの口癖のひとつで、映画『オアシス:スーパーソニック』についても「Biblical」と感想を述べていた。その意味はだいたいにおいて「ファッキン最高」ということだと思う。そしてそのLAでの1週間で「お前らの人生を変えるような20曲」を作ったという。


そんなリアムのツイートを裏付けるように、今年1月にはアンドリュー・ワイアットが自身のInstagramのストーリーに新作のレコーディング風景をアップ。パーカにグラサン姿のリアムが歌っているスタジオで歌っている姿が初公開された。
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また、3月21日の投稿では、息子のジーンが新作のレコーディングに参加していることが判明。


ちなみにジーンはリアムの次男。長男のレノンは「俺は音楽よりもモデルや映像の仕事をやりたい」とのことで、既に大手メゾンのキャンペーンに抜擢されるなどモデルとして成功を収めているが、一方のジーンはむしろミュージシャン志向が強く、友人と「Grimmo」なるバンドを結成したとの報も。父リアムとしてはそんな次男のバックアップの意味合いもあったのかもしれない。何れにしてもジーンも参加した同セッションがレコーディングの終盤であり、この約2週間後に新作が完成したということだろうか。

では、ついに(おそらく)完成したニュー・アルバムのリリースはいつになるのか? 昨年12月の段階では、「9月前にはリリースする予定」とツイートしていたリアム。


一方で気になるのが、リアム個人としての初ドキュメンタリー・フィルム『As It Was(原題)』の公開が6月7日で大決定したことだ。同作は『アズ・ユー・ワー』でアーティストとして、音楽的な復活を遂げるまでの彼の歩みを追った内容で、先日初のトレーラーも公開された。


『As It Was』が『アズ・ユー・ワー』での「復活」をテーマにしたものであるならば、新作のリリースはその公開後になると考えるのが妥当だろう。また、6月後半にはグラストンベリーへの出演も決定している。グラストの前に慌てて新作をリリースし、まだファンに馴染みのない新曲を多数組み込んだセットを最大の晴れ舞台であるグラストでやるというのは、リアムの性格上考えづらい。新作と並行して「今後のライブではレアなオアシス曲をやる」という話をし始めていることからも予想できるように、グラストはむしろ『As It Was』に似た前作からの物語の「大大円」としての舞台になるのではないか。つまり、ニュー・アルバムのリリースは現実的には7月以降になる可能性が高いということだ。

こうしてリアム・ギャラガーのニュー・アルバムのリリース時期は7月以降〜秋口?というざっくりした予想が立ったところで次に考えるべきは、「じゃあ実際どんなアルバムになるのか?」ということだろう。
まず大前提として確認しておくべきは、『アズ・ユー・ワー』が商業的にも批評的にも大成功したアルバムだということだ。『アズ・ユー・ワー』とはオアシス解散後の迷走と逆境、一時は引退すら考えたというリアムにとってはどん底からの鮮やかな逆転劇作であり、かけがえのない成功体験となったものだ。そんな成功体験を経た彼が新作を作るとなった時、『アズ・ユー・ワー』の方向性を確信と共に踏襲していくことはほぼ間違いないはず。オアシスの解散から8年、彼は前作によってようやく自分の歩むべき道を定めることができたのだから、もうブレないはずなのだ。
昨年2月の『NME』のインタビューでは「新作の(『アス・ユー・ワー』と比較すると)もう少しアップテンポで、もうあんな風に謝ったりしない(謝罪ソングと噂された“For What It’s Worth”を念頭に置いた発言か?)」と語っていたリアム。また、「セックス・ピストルズっぽい、ザ・ストゥージズっぽい」とも言っていたが、『アズ・ユー・ワー』の時もピストルズっぽいと言っていたリアムなので、つまりブレていないということだ。リアム・ギャラガーは再び、リアム・ギャラガーにしか歌えない最高のロックンロールを、再び優れたソングライターたちと力を結集して作ったということだ。


こうしてリアム・ギャラガーの新作のリリースがほぼ確定した2019年だが、実はノエル・ギャラガーも鋭意新作制作中で、兄の新作の年内リリースの可能性も高まりつつある。そう、2017年の『アズ・ユー・ワー』と『フー・ビルト・ザ・ムーン?』の対決の構図が再び繰り返されるかもしれないということだ。


ちなみに自分の所属レーベルであるワーナーにノエルが移籍するとの報道を受けてプンプン怒っていたリアムだが、先日もファンにそんな兄との関係修復の可能性について聞かれれて「ねえよ、聞くところによるとあいつはどんどんいけすかないヒップスターってやつになってるらしいしな」と一蹴。どうやらノエルが『Soccer AM』(人気のサッカー・バラエティ番組)に出演したことが気に食わなかった模様。兄のやることなすこと全部気に入らないモードは今年も健在。でも、ファンとしてはそんな10年変わらぬ兄弟喧嘩も含めて、こうしてギャラガーズ・イヤーとなる2019年に熱い期待を寄せずにはいられないのだ。(粉川しの)
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