70'sビンテージ・ロックを鳴らすルシファー、待望の再来日公演! 希代のフロントウーマンであるヨハナの妖艶な歌心に感服した一夜をレポート

70'sビンテージ・ロックを鳴らすルシファー、待望の再来日公演! 希代のフロントウーマンであるヨハナの妖艶な歌心に感服した一夜をレポート

ex.カテドラルのリー・ドリアン主宰のドゥーム系専門レーベル「RISE ABOVE」と契約を結んだ、ex.ジ・オースの歌姫ヨハナ・サドニス(Vo)擁するルシファー。16年2月の初来日以来、2度目になる来日公演が渋谷クラブクアトロで行われた。昨年7月にCentury Media Records移籍第一弾となる2ndアルバム『ルシファーⅡ』を発表、本作からザ・ヘラコプターズ、インペリアル・ステイト・エレクトリックのニッケ・アンダーソン(Dr)が電撃加入して話題を呼んだ。  

ライブ自体はツイン・ギターを含む5人体制というバンド・スタイルにより、序盤から重厚な演奏で押しまくる。その中でも屋台骨を支えるニッケの存在感は絶大であった。手数が多く、躍動感漲るドラミングは楽曲を予想以上に勢いづかせている。ルシファーが持つオカルティックな闇要素を、ニッケの開放感溢れるビートが包み込み、音源以上に原始的なロックのかっこ良さを突きつけてくる。また、ステッペンウルフ、ブラック・サバス、ブルー・オイスター・カルトなどの影響下にある70'sビンテージ・ロックを基軸にした音楽性ではあるものの、ヨハナの妖しくも華やかなボーカルは多くのリスナーを虜にする優れた歌い手と言っていい。ビジュアルと歌唱力の両面において、独自の色気とオーラを放ち、観る者を釘付けにする魔性の魅力を存分に発揮していた。メタル界の中ではアーチ・エネミーのアリッサ嬢と双璧を成す、屈指のフロントウーマンと言っても過言ではないだろう。  

内容的には2枚のアルバムを中心に、ルーツが垣間見えるカバーを随所に織り込む選曲も成功していた。ザ・ローリング・ストーンズの“Dancing With Mr. D”、ポール・スタンレーの“Take Me Away”、モーターヘッドの“Bomber”、ブラック・サバスの“Snowblind”、そして、ZZトップの“Beer Drinkers & Hell Raisers”ではニッケがベース兼ボーカルでステージ前方に現れ、ヨハナと掛け合いボーカルを披露し、これには会場も大フィーバー。ラストは疾走曲“California Son”(MVもかっこいいので必見!)でフィニッシュを決め、全19曲トータル1時間半を超える大熱演で幕を閉じた。芯の太い演奏を土台に、日本人の琴線を刺激して止まない歌メロの訴求力に圧倒され、ライブ後もしばらくその場を動けなかったぐらい感極まってしまった。再び、新作を引っ提げたタイミングで是非とも来日してほしい。(荒金良介)


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