『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』40周年記念盤リスニング・パーティー開催! オジーがツイートしたおもしろトリビア満載の全曲解説をご紹介。そして、エディ・ヴァン・ヘイレンへの追悼も 

『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』40周年記念盤リスニング・パーティー開催!  オジーがツイートしたおもしろトリビア満載の全曲解説をご紹介。そして、エディ・ヴァン・ヘイレンへの追悼も 

去る9月20日、オジー・オズボーンのソロデビュー作『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』の40周年記念盤の発売に合わせ、米国西海岸時間の午後4時からSpotify、Apple Music、TIDALの各ストリーミング・サービスで一斉に同アルバムを聴くというリスニング・パーティーが催された。

パンデミック下でリリースを祝うための新しい方法だったが、斬新だったのは、それに合わせてツイッターのオジーの公式アカウントでも同時にリスニング・パーティーが行われ、アルバムを聴きながらオジーが#Blizzard40つきで各曲の解説をしていくという面白い試み。

実際にオジー自身がそのタイミングでツイートを書き込んだのか、誰かが代わりに呟いたのかは定かではないが、この一連のツイート、興味深いトリビアが満載だったのでご紹介したい。

1.I DON’T KNOW
この曲の冒頭のビッグなブラス・ゴングは、レコーディングした後に逆回転でプレイしたものだ。
このブラス・ゴングを通常通りにプレイしたものは、曲の終わりに出てくる。

2.CRAZY TRAIN
“Crazy Train”の作曲、レコーディング時に味わった楽しさは全て覚えている。この曲を聴くと、楽しい時間に戻る気分になるんだが、同時に本当に恐ろしい時期を思い出すことにもなる。ランディ(・ローズ)の酷い死を思わずにはいられないからだ。今でも毎日、彼が恋しい。

3.GOODBYE TO ROMANCE
この曲のタイトルは、エヴァリー・ブラザースの1957年の曲 “Bye Bye Love”の一説に由来している。
この曲はブラックサバスでの俺の時代にさよならを告げる曲で、『ブリザード・オブ・オズ』のために最初に書いた曲だ。

4.DEE
これはランディが彼のお母さん、デロレスのために書いた曲で、俺はデロレスが2015年に亡くなるまで、親しくしていた。デロレスは、カリフォルニア州ノースハリウッドにMusonia School Of Musicを設立、開校した人物だ。学校の正門に続くレンガ道の舗装を、彼女は実際に手伝っていた。6歳半で初めてのギターを手にしたランディは、Musoniaでクラスを受け始めたんだよ。

5.SUICIDE SOLUTION
Solutionという言葉が「解答」という意味で使われていると誰もが思い込んでいたが、俺は液体の中という意味で使ったんだ。アルコールが、その液体/溶液だという意味で。
これは俺の友人、AC/DCのボン・スコットの死についての曲だ。

6.MR. CROWLEY
アレイスター・クロウリーに関する本を何冊か読んだんだ。彼は非常に奇妙な男で、ずっと彼についての曲を書きたかったんだ。
『ブリザード・オブ・オズ』をレコーディングしている時に、スタジオにクロウリーがデザインしたタロット・カードが置いてあったんだ。そんなこんなで、“Mr.Crowley”が誕生した。

7.NO BONE MOVIES
これは昔の映画館で上映されていたX指定映画についての曲だ。ランディがそれらの映画を「ボーン・ムービーズ」と言ったことから名付けたんだ。「Bodge」はイギリス英語のスラングで胸って意味だから、「俺の頭の中に住むX指定の悪魔、オッパイが食べたくて、与えられるのを望んでる」という一節があるんだ。

8.REVELATION(MOTHER EARTH)
この曲が書かれた時以来、俺たちは母なる地球をより良く扱うことを学んだはずだと思うだろう。残念ながら、今の俺たちは彼女をより悪く扱ってると思う。
どうか母なる地球を救うのを助けてくれ。
@EarthdayNetwork @Sheshepherd @HealTheBay @EarthJustice
@350 @NationalParkFdn

9. STEAL AWAY(THE NIGHT)
俺は昔からアルバムをアップテンポの曲で終わらせるというアイデアが好きなんだ。ライブを“Paranoid”で終わらせるようにな。

通常盤はここまでだが、デラックス盤収録のボーナス・トラックも続けてストリーミングされたためにツイートも続き、オジーはアウトテイク曲やライブ・バージョンの曲を聴きながら「ランディは本当に驚異的なプレイヤーだった」と2度呟いた。

『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』は、ファンにとっても、このアルバムの発表の翌年にこの世を去ったランディに思いを馳せずにはいられない特別な作品となっている。

また、オリジナルの日本盤ボーナス・トラックだった”YOU LOOKING AT ME, LOOKING AT YOU”(オリジナルの日本盤のボーナス・トラック)は、「アルバムのために作ったわずか4曲のデモの中の一曲だった」とのこと。
 
コロナ禍で、スイスに行って治療を受けるという計画を変更せざるを得なくなったオジーだが、最近はSiriusXMのオジー専門局の彼の番組やradio.comに出演し、元気に語っている。『オーディナリー・マン』のプロデュースを手がけたアンドリュー・ワットと共に、また曲作りを行なっているそうだ。


今月6日のエディ・ヴァン・ヘイレン他界の悲報に対しては、「@EddieVanHalenは俺が一緒に仕事した中で最高にナイスな男の一人で、彼と沢山共に笑った。彼が音楽、特にギターにもたらした影響は計り知れない。完全なレジェンドだった。エディ、友よ、いつか向こう側で会おう。愛を込めて、オジー」とツイートしていた。(鈴木美穂)
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